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釣りたり・前編

「江ノ島と鎌倉に行って来たよ。TSURI TSURIとコラボしていると聞いて」

「混ぜないで下さい。『TARI TARI』と『つり球』です」

「『TARI TARI』は江ノ島内7カ所の、『つり球』は小田急の藤沢と片瀬江ノ島、江ノ電の江ノ島と七里ヶ浜の4駅のスタンプを集めようという企画。前々から行ってみたかったこともあってこの機会に回ってきた。鎌倉は『ビブリア堂古書店の事件手帳』の舞台だしね」

「ひどいちゃんぽん振りですね……」

「全部一つのエントリィに書くとごちゃごちゃする上に、長くなるので、江ノ島と鎌倉に分けるよー。というわけで、まずは江ノ島」



「着いた途端に雨が降ってきた」

「双司君の行く先々で雨が降るのは、いつものことじゃないですか。外出しないで下さい」

「ごめん。引きこもる」

「面倒臭いですね、もう」

「さて、通り雨が止んだところで、気を取り直して。お昼頃の到着にしたので、まずは昼食」



「江ノ島丼じゃないんですね。つり球だと、『江ノ・島・丼』ってキャストしていたのに」

「うん。せっかく海まで来たので、新鮮そうな生しらす丼にした。生しらす自体に味はほとんどないので、トッピングにショウガと海苔ととびっこ?が乗っていて、醤油かけて食べる。自分は、海苔が好みだった」



「腹ごしらえが済んだところで、スタンプを回収しながら、江ノ島を昇る。昇る。昇る」



「ネコ可愛いですね」

「うん、何匹か見かけた。野良猫のえさ代を集めるための募金まで見かけたくらいだから、相当の数がいるんだろうなぁ」

「捨て猫が多いみたいですよ。Wikipediaを見る限りだと」

1980年代頃から江の島では捨て猫が急増し、現在では至る所で多数の野良猫を見かけるようになった。猫好きな観光客や釣り人がエサを与えるなどしたため、ほとんどの猫は人を恐れない。
江の島 - Wikipedia

「猫に後ろ髪を引かれながらも、最奥の岩屋洞窟まで行ってスタンプを回収。ついでに洞窟も見てきたよ。役小角が修行したとか、富士山に続いていると言われているとか、聞くと何だか盛り上がるね!」

「あんまり……」

「ネシンバラみたいな扱いだな、おい」



「歩き疲れたので、『島の茶屋 あぶらや』で三宝柑シャーベットで充電」

「和奏さんの家のモデルになっているお店ですね」

「うん。そこでポストカードゲット。で、途中で来夏のもゲットしながら、スタンプ制覇」



「観光案内所でクリアファイルを貰っいてたところに、スタンプカードをもらってこれからラリー始めるという人たちも。案内所閉まるまで45分くらいしかなかったけれど、無事集められたんだろうか」

「二日がかりで集めていたりして」

「ま、ともあれ。江ノ島を離れ江ノ電で鎌倉へ」

つづく

「エウレカAOかよ」

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