『族長の秋』を読んだ。
きっかけは『ゼウスガーデン衰亡史』 (感想) に対して、Amazonに寄せられていたあるレビュー。何でもよく似ているらしい。
着眼点が違うのか、自分はそう感じなかった。確かに架空の偽史を扱っていて、同じエピソードもあるけれど、印象が全く異なった。
『ゼウスガーデン衰亡史』が群像劇だったのに対して、本作は徹頭徹尾ただ一人にフォーカスしている。
文体も対称的だった。『ゼウスガーデン衰亡史』が、一文が短く改行も多いのでテンポよく進んでいくのに対して、本作は翻訳ということもあってか一文が長い上に章が変わるまで全く改行が挟まれない。
たった一人にフォーカスをあてて、長々言い文を、改行なく連ねていくスタイルのおかげで、その一人のイメージを力強く喚起している。引き込まれる感じで、読みにくくはあったけれど、とても良かった。
きっかけは『ゼウスガーデン衰亡史』 (感想) に対して、Amazonに寄せられていたあるレビュー。何でもよく似ているらしい。
着眼点が違うのか、自分はそう感じなかった。確かに架空の偽史を扱っていて、同じエピソードもあるけれど、印象が全く異なった。
『ゼウスガーデン衰亡史』が群像劇だったのに対して、本作は徹頭徹尾ただ一人にフォーカスしている。
文体も対称的だった。『ゼウスガーデン衰亡史』が、一文が短く改行も多いのでテンポよく進んでいくのに対して、本作は翻訳ということもあってか一文が長い上に章が変わるまで全く改行が挟まれない。
たった一人にフォーカスをあてて、長々言い文を、改行なく連ねていくスタイルのおかげで、その一人のイメージを力強く喚起している。引き込まれる感じで、読みにくくはあったけれど、とても良かった。