「あけましておめでとうございます」
「おめっとさーん」
「今年の干支は辰ですね」
「というわけで、Tiger&Bunnyのドラゴン・キッドこと黄宝鈴 (ホァン・パオリン) を描いてみたよ。頭の、何て呼べばいいんかね、これ。髪飾りでいいのかな? 一応は髪の毛まとめてるし。とにかく普段は広告枠のところは正月仕様で」
「さぁ、何でしょうね、これ? レーダーでしょうか?」
「ディスプレイじゃね? デジタルサイネージだよ、きっと。動画広告がガンガン放送される予定だったに違いない。しかし、作画上無理だったからロゴだけになったんだ!!」
「大丈夫ですか? お酒の飲み過ぎじゃないですか?」
「将来、塗料のごとく柔軟なディスプレイが実現して、プロスポーツチームのユニフォームにプリントされているスポンサー名が動画広告になったりしたら嫌だなぁ。あ、でもド根性ガエルが再現できる。それは素晴らしい」
「ダメでしたね、予想されていた事態ではありますが」
「ところで、ホァンって中国系の名前だよね。コスチュームも中華風だし、特技もカンフーだし、やっぱり中国出身なのかな」
「そうかもしれませんね」
「じゃあ正月より旧正月じゃね?」
「何を今更」
「うーん、ホントに今更ながらなんだけど『賀正』もどうかという気がしてきた。多分、日本語だろうなぁ」
「新年早々大ボケを」
「ま、これ描いたのは2011年だから大丈夫。忘年会で綺麗さっぱり記憶から洗い流した」
「記憶がなくなるほど飲んだということですか?」
「とまぁ今年も新年からこんな調子ですが、希ともどもどうぞよろしくお願いします」
「双司君はさておき、私はよろしくお願いいたします」
「そこは『ともども』じゃね?」
「道連れにしようとしないでください」
「えー」