『禅学入門』を読んだ。
ニコニコ動画の般若心経アレンジリンクを巡っていたら、『禅』(感想)が面白かったのを思い出したので、同じ著書の本を読んでみた。
少なくとも禅に関しては、あんまり本を読まない方がいいのかな、と思った。と言うのも、本書によれば、
では月は何か? それは言葉では汲めないものだと言う。
それはさておき。
色々と思うところはあるけれど、この一文だけでも十分な一撃。
ニコニコ動画の般若心経アレンジリンクを巡っていたら、『禅』(感想)が面白かったのを思い出したので、同じ著書の本を読んでみた。
少なくとも禅に関しては、あんまり本を読まない方がいいのかな、と思った。と言うのも、本書によれば、
月を指す指は、いつ迄も指であって、それが決して月そのものに変わるものでないことを記憶しなければならない。本はあくまで指でしかない。
では月は何か? それは言葉では汲めないものだと言う。
神や、仏陀や、霊魂や、無限や、一や、その他こうした言葉には何ら真実の価値はない。これらは畢竟ただの言葉であり、観念であって、こうしたものは禅の真理に達するには何の役にも立たず、却ってしばしば誤謬曲解に陥るものである。この辺りの主張は、『〈リア充〉幻想』(感想)に通じるものがあるようにも思う。
それはさておき。
色々と思うところはあるけれど、この一文だけでも十分な一撃。
吾々は活きることに何の弁明があろうか。