友人に勧められて、『裁判員の教科書』を読んだ。
タイトルから裁判員制度に関する本だと思ったけれど、読んでみたらそうではなかった。
裁判の仕組み全体を取り扱っている。
もう少し説明的に言うなら、「裁判員が読むための裁判(刑事訴訟)に関する教科書」だと思う。
裁判とは何か? を分かりやすく説明している。
本書のおかげで、自分の中でモヤモヤしていた情状酌量や遺族感情の位置づけがクリアになった。
自分なりにまとめてみる。
まず前提として、次の二つは分けて考えなければならない。
そして、情状酌量や遺族感情は、1では考慮されない(するべきではない)。
それはそうだ。
犯罪を犯していないのに、刑罰の重さを考える必要はない。
有罪となったとき、初めてどれくらいの刑罰が適当か考える必要がある。そのときに初めて情状酌量や遺族感情が考慮される。
1で最重要視されるのは、物証だ。
証拠もないのに犯人にされてはたまらないし、してはいけない(冤罪だ)。
自分がモヤモヤしていたのは、見聞きする裁判に関する情報が、情状酌量や遺族感情に関するばかりだからだと思う。
特に、情状酌量に関する情報(被告人の生い立ちなど)は、被告人が有罪である前提で組み立てて提供されるから質が悪い。
この辺りの問題についても本書は掘り下げていて、色々と考えてしまった。
しかし、色々と問題も挙げたその上で、本書のメッセージは「よく機能させるには?」と前向きだ。
確かに、全く問題のない制度なんて恐らくないのだから、この考え方は自分も保ちたい。
タイトルから裁判員制度に関する本だと思ったけれど、読んでみたらそうではなかった。
裁判の仕組み全体を取り扱っている。
もう少し説明的に言うなら、「裁判員が読むための裁判(刑事訴訟)に関する教科書」だと思う。
裁判とは何か? を分かりやすく説明している。
本書のおかげで、自分の中でモヤモヤしていた情状酌量や遺族感情の位置づけがクリアになった。
自分なりにまとめてみる。
まず前提として、次の二つは分けて考えなければならない。
- 被告人が有罪かどうか
- 有罪だった場合、刑罰の重さはどれくらいか
そして、情状酌量や遺族感情は、1では考慮されない(するべきではない)。
それはそうだ。
犯罪を犯していないのに、刑罰の重さを考える必要はない。
有罪となったとき、初めてどれくらいの刑罰が適当か考える必要がある。そのときに初めて情状酌量や遺族感情が考慮される。
1で最重要視されるのは、物証だ。
証拠もないのに犯人にされてはたまらないし、してはいけない(冤罪だ)。
自分がモヤモヤしていたのは、見聞きする裁判に関する情報が、情状酌量や遺族感情に関するばかりだからだと思う。
特に、情状酌量に関する情報(被告人の生い立ちなど)は、被告人が有罪である前提で組み立てて提供されるから質が悪い。
この辺りの問題についても本書は掘り下げていて、色々と考えてしまった。
しかし、色々と問題も挙げたその上で、本書のメッセージは「よく機能させるには?」と前向きだ。
確かに、全く問題のない制度なんて恐らくないのだから、この考え方は自分も保ちたい。