『ザ・ロード』 を読んだ。 映画ノー・カントリーの原作、 『血と暴力の国』 と同じ作者の作品だ。 『血と暴力の国』と比べると、エンディングがいかにも唐突だ。 突然終わる。そこが良いと思う。 唐突に感じるのは、エンディングだけじゃない。 キャラクタが放り込まれた状況も、キャラクタどうしの会話も、唐突だ。 予兆も伏線も前振りもない。 特徴的な文体と相まって、ミニマルあるいはシャープな印象を受ける。 研ぎ澄まされている、あるいは削ぎ落とされている、といっても良い。 (何といっても良いし、何とでもいえるけれど) それでもじわりと感じるものがあった。 良い小説だなぁ、と思う。 ちなみに、映画ノー・カントリーについては、以前のエントリーー No Country For Old Men で言及した。