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最近読んだマンガ(ニンジャ・バットマンとか進撃の巨人とか)

最近読んだマンガについてつらつらと。

 『ニンジャ・バットマン 上』『〃下』

同題の映画のコミカライズ。映画の魅力が動きや勢いだったので、それを出しづらい漫画ではどうなるのだろう? という不安もあったけれど、まったくの杞憂だった。巧みにアダプテーションされている。とくにバットマンとジョーカーの類似と対比が素晴らしい。クライマックスの「ニンジャ・バットマンだ!」へと至る流れが、マンガならではの静と動のコントラストとニンジャのかっこよさをより引き立てていて最高だった。

『血界戦線 Back 2 Back 8』

こちらも静と動というか動の大ゴマの迫力が素敵。ただ全巻から続く「災蠱競売篇」が登場人物が多いいうえにまだ終わらないのがちと辛い。話を進めるためかポンポン切り替わって、コマとコマの間のつながりが読み取り辛いことも。次が出たあとに7からそこまで読み返したい。クラウスさんと堕落王まで出てきて「ここから!」ってところなので。

『僕のヒーローアカデミア 28』『ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミア ILLEGALS- 10』

人気シリーズとそのスピンアウト。どちらも盛り上がってまいりました。特に『ヴィジランテ』。クライマックスが近づいている予感。このあとどうなっちゃうの? と気になるあまりジャンプ+で(しかもレンタルになった話飛ばして)読んじゃったら余計に先(だけでなく間の話まで)が気になる始末。落ち着こう、自分。

『進撃の巨人 32』

こちらも終わりが近づいているのをひしひしと感じる。いきなりマーレ編が始まったときはまったくついていけなかったけれど、驚くほどきっちりとつながってきてまた自分の中での盛り上がりが再燃してきた。

『ゆゆ式 11』『CITY 11』

最近、ストーリーものを欲しているのか、ちょっとこちらのノリについていけず。

『レキヨミ 1~3』

たまたま本屋で見かけて好みの表紙だと思ったら最終巻だった。というわけでまとめて。レキとヨミの姉妹のやりとりが好みだったので残念(手遅れ)。

『ヘテロゲニア・リンギスティコ ~異種族言語学入門~ 3』

前巻読み返してからじゃないと無理となった。ここまでに出てきた異種族言語を完全に忘れてしまって……。

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『ゴールデンカムイ 15』、『〃 16』を読んだ。16巻を読み始めてから、15巻を買ったものの読んでいなかったことに気がつく。Kindle版の予約注文ではままあること。 15巻は「スチェンカ・ナ・スチェンク」、「バーニャ(ロシア式蒸し風呂)」と男臭いことこのうえなし。軽くWebで調べてみたところ、スチェンカ・ナ・スチェンク (Стенка на стенку) はロシアの祭事マースレニツァで行われる行事のようだ[1]。それなりになじみ深いものらしく、この行事をタイトルに据えたフォークメタルStenka Na StenkuのMVが見つかった。 16巻では杉元一行は巡業中のサーカスに参加することになる。杉元と鯉登の維持の張り合いが、見ていて微笑ましい。鯉登は目的を見失っているようだが、杉元もスチェンカで我を失っていたので、どっこいどっこいか。なお、サーカス/大道芸を通じた日露のつながりは、実際にもこのような形だったようだ[2]。 個々のエピソードから視線を上げて、全体の構図を眺めてみると、各勢力がすっかり入り乱れている。アシㇼパは尾形、キロランケ、白石とともにアチャの足跡を辿り、そのあとを鶴見のもとで家永の治療を受けた杉元が鯉登、月島を追っている。今更だけれど、杉元やアシㇼパは、第七師団と完全に利害が衝突していると考えていないはずだった。一方で、土方一味も入墨人皮を継続。むしろ彼らの方が第七師団との対立が深刻だろう。さらに北上するキロランケはまた別の目的で動いているようだけれど、なんで尾形も一緒なんだっけ? 『進撃の巨人』に引き続き、これもそろそろ読み返す時期か。 [1] 5つの暴力的な伝統:スラヴ戦士のようにマースレニツァを祝おう - ロシア・ビヨンド [2] ボリショイサーカスの源流は、ロシアに渡った幕末日本の大道芸人たちにあった 脈々と息づく「クールジャパン」 | ハフポスト

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