『チャッピー (原題 "Chappie")』を観てきた。『第9地区』、『エリジウム』(見たけれど感想を書いていないみたい)のブロムカンプ監督のSF映画。
日本版は配給のソニー・ピクチャーズが「監督の賛同を得た上で」編集を加えたと言っているけれど、監督はTwitterで聞いていないと言っている。
こんな酷い裏切り行為があったから、観に行くのにかなり抵抗があった。結局行ったのだけれど、根に持つと思う。ソニー・ピクチャーズのロゴを見る度にきっとこのことを思い出す。
前置きが(それも不愉快なのが)長くなったけれど、作品自体は面白かった。この監督らしい結末だったと思う。この監督らしいのは結末だけじゃないか。ヨハネスブルグという舞台で、ニンジャやヨーランディそれにアメリカ(国名ではなくて愛称)の技術とは縁遠い生き方をしているキャラクタとチャッピーやムースという高度に発達したロボット技術というSF的設定が一本の映画の中で同時に成立しているところも、それらしい気がする。
『エリジウム』より『第9地区』に近い印象を受けたのは、権力の在処と正義の在処それに力の在処の位置とそれらの作中での入れ替わりの構造を比較していたからだと思う。今回が一番複雑だと思う。チャッピー、開発者=生みの親のデオン、チャッピーを強奪したギャング達=育ての親のニンジャとヨーランディそれからアメリカ、誰も彼も作中でダイナミックに立ち位置が移り変わっていっていた。
アメリカ、観ているときは地味だったけれど、今思えば親戚のおじさんみたいないいキャラだったなぁ。
日本版は配給のソニー・ピクチャーズが「監督の賛同を得た上で」編集を加えたと言っているけれど、監督はTwitterで聞いていないと言っている。
こんな酷い裏切り行為があったから、観に行くのにかなり抵抗があった。結局行ったのだけれど、根に持つと思う。ソニー・ピクチャーズのロゴを見る度にきっとこのことを思い出す。
前置きが(それも不愉快なのが)長くなったけれど、作品自体は面白かった。この監督らしい結末だったと思う。この監督らしいのは結末だけじゃないか。ヨハネスブルグという舞台で、ニンジャやヨーランディそれにアメリカ(国名ではなくて愛称)の技術とは縁遠い生き方をしているキャラクタとチャッピーやムースという高度に発達したロボット技術というSF的設定が一本の映画の中で同時に成立しているところも、それらしい気がする。
『エリジウム』より『第9地区』に近い印象を受けたのは、権力の在処と正義の在処それに力の在処の位置とそれらの作中での入れ替わりの構造を比較していたからだと思う。今回が一番複雑だと思う。チャッピー、開発者=生みの親のデオン、チャッピーを強奪したギャング達=育ての親のニンジャとヨーランディそれからアメリカ、誰も彼も作中でダイナミックに立ち位置が移り変わっていっていた。
アメリカ、観ているときは地味だったけれど、今思えば親戚のおじさんみたいないいキャラだったなぁ。