SF小説『レッドスーツ』を読んだ。
タイトルの〈レッドスーツ〉は、物語冒頭であっさり死んでしまうエキストラを指すスラング。その由来は『スタートレック』の保安部員の赤い制服。ミステリィやホラーだと、最初の被害者が該当するだろう。
この物語でも、冒頭で〈レッドスーツ〉が死んでしまう。でも、もちろんこの物語はそのまま素直に進んだりはしない。〈レッドスーツ〉の後任として、宇宙艦イントレピッド号に配属されたアンドルー達は、おかしなことが起きていると自覚してしまう。
まず、イントレピッド号がやたらと苦境に陥る(ミステリィだと名探偵がやたらと難事件に巻き込まれるように)。それから、不合理な行動を取って死んでしまうメンバがやけに多い(ホラーで、わざわざ人目に付かないところに一人で行って殺されるように)。最後に、艦長をはじめ一部のメンバは決して死なない(いわゆる主人公補正)。
アンドルー達は遅かれ速かれこの現象に殺されると考え、その謎を解こうとする。明かされていく過程でメタ構造が重層化するのにクラクラしたり、終盤の不意を打たれる展開に揺さぶられたり、存分に楽しめた(詳しくは読んでみてのお楽しみ)。
タイトルの〈レッドスーツ〉は、物語冒頭であっさり死んでしまうエキストラを指すスラング。その由来は『スタートレック』の保安部員の赤い制服。ミステリィやホラーだと、最初の被害者が該当するだろう。
この物語でも、冒頭で〈レッドスーツ〉が死んでしまう。でも、もちろんこの物語はそのまま素直に進んだりはしない。〈レッドスーツ〉の後任として、宇宙艦イントレピッド号に配属されたアンドルー達は、おかしなことが起きていると自覚してしまう。
まず、イントレピッド号がやたらと苦境に陥る(ミステリィだと名探偵がやたらと難事件に巻き込まれるように)。それから、不合理な行動を取って死んでしまうメンバがやけに多い(ホラーで、わざわざ人目に付かないところに一人で行って殺されるように)。最後に、艦長をはじめ一部のメンバは決して死なない(いわゆる主人公補正)。
アンドルー達は遅かれ速かれこの現象に殺されると考え、その謎を解こうとする。明かされていく過程でメタ構造が重層化するのにクラクラしたり、終盤の不意を打たれる展開に揺さぶられたり、存分に楽しめた(詳しくは読んでみてのお楽しみ)。