『ビッグデータ・コネクト』を読んだ。『Gene Mapper』と同じ作者さんの小説。今度はSFじゃなくてミステリィ。ITセキュリティを扱っているので、『檻の中の少女』なんかを連想する。
描かれているのは、燃料全部入りの大炎上案件といった様相。PC遠隔操作事件に、取り調べ過程を見せず自白を偏重する警察、映像を共有する防犯カメラシステム、私企業の購買履歴システムと連携する自治体システム、その自治体の独善的な首長。そのシステムを受注した大手SIer、そこからの発注に次ぐ発注で形成される多重下請け構造。もちろんまともな設計なんてあるはずもなくデスマーチ。
娯楽小説なので、これらの問題を背景に大事件が起こって解決される。けれど、現実には明るみに出なかったり問題を認識している人はいるんだけれど有耶無耶にされたままだったりで、問題だらけのシステムが運用されてしまっていそうで恐い。
描かれているのは、燃料全部入りの大炎上案件といった様相。PC遠隔操作事件に、取り調べ過程を見せず自白を偏重する警察、映像を共有する防犯カメラシステム、私企業の購買履歴システムと連携する自治体システム、その自治体の独善的な首長。そのシステムを受注した大手SIer、そこからの発注に次ぐ発注で形成される多重下請け構造。もちろんまともな設計なんてあるはずもなくデスマーチ。
娯楽小説なので、これらの問題を背景に大事件が起こって解決される。けれど、現実には明るみに出なかったり問題を認識している人はいるんだけれど有耶無耶にされたままだったりで、問題だらけのシステムが運用されてしまっていそうで恐い。