〈リヴァイアサン〉3部作――『リヴァイアサン』、『ベヒモス』、『ゴリアテ』を読んだ。
スチームパンクと言うかジーンパンクと言うか。第一次世界大戦を下敷きに、蒸気機関を発達させたドイツを中心としたクランカーと、遺伝子工学を発達させたイギリス中心のダーウィニストの対立が描かれている。特にダーウィニストが駆使する生物の描写が面白い。筆頭が第1作のタイトルになっている巨大生物航空艦リヴァイアサン。ワクワクする。
こういうSF的な世界の魅力に加えて、このシリーズはキャラクタも魅力的だった。筆頭はヒロインのデリン。ヒーローのアレックよりよっぽど男前だった。しかも健気で可愛い。次点はヒーローのアレック――ではなく彼の父に忠誠を誓って彼を支えるヴォルガー。アレックのために行動しているのだけれど、台詞が皮肉たっぷりだったりするのが素敵だ。アレックはもうちょっとしっかりして欲しい。終盤の終盤までお坊ちゃん気質が抜けていないのか、何かと迂闊でやきもきする。
このシリーズはこれで完結とのことだけれど、この世界の物語がもっと読みたくなる。外伝とか出ないかなぁ。
スチームパンクと言うかジーンパンクと言うか。第一次世界大戦を下敷きに、蒸気機関を発達させたドイツを中心としたクランカーと、遺伝子工学を発達させたイギリス中心のダーウィニストの対立が描かれている。特にダーウィニストが駆使する生物の描写が面白い。筆頭が第1作のタイトルになっている巨大生物航空艦リヴァイアサン。ワクワクする。
こういうSF的な世界の魅力に加えて、このシリーズはキャラクタも魅力的だった。筆頭はヒロインのデリン。ヒーローのアレックよりよっぽど男前だった。しかも健気で可愛い。次点はヒーローのアレック――ではなく彼の父に忠誠を誓って彼を支えるヴォルガー。アレックのために行動しているのだけれど、台詞が皮肉たっぷりだったりするのが素敵だ。アレックはもうちょっとしっかりして欲しい。終盤の終盤までお坊ちゃん気質が抜けていないのか、何かと迂闊でやきもきする。
このシリーズはこれで完結とのことだけれど、この世界の物語がもっと読みたくなる。外伝とか出ないかなぁ。