「『這いよれ!ニャル子さん11』を読んだよ」
「届いた日に読み終わっていましたね」
「おかげで寝不足に」
「ほどほどにした方が体のためですよ」
「頭では分かっているんだけれどね。さて、この11巻はGA文庫マガジンに掲載された短篇2本に中篇1本を加えて再構成したものだそうで」
「双司君は単行本派なので良かったじゃないですか」
「うん。雑誌は時々思い出したように買うんだけれど、しばらくすると買わなくなっちゃうんだよね。何やかんやで」
「またアバウトな」
「それにしても、ここのところニャル子がメインに据えられていなくて寂しい」
「え?」
「この11巻は珠緒回だったでしょ。10巻はアト子回。9巻は活躍していたと言えばそうなんだけれどちょっと違ったし、8巻はハス太とルーヒーがメインだった。7巻は短篇集だったからニャル子以外がメインの話もあった。6巻はクー子回だったし。って、あれ……」
「あれれ……」
「アニメ2期もこの後6巻ベースのエピソードになるだろうし、このままじゃ〈ニャル何とかさん〉ネタが笑い事じゃ済まなく……」
「続刊を待ちましょう」
「そうだね。ニャル子、報われるといいなぁ。あ、そしたら完結しちゃいそうだし。うーん、複雑」