「リファクタリングやデザインパターンが、どういう時に使えばいいのか、ちょっとずつ飲み込めてきたような気がする」
「おー」
「昔、『Java言語で学ぶリファクタリング入門』や『増補改訂版Java言語で学ぶデザインパターン入門』で読んだもののうち、生かせるものが少しずつ増えてきた感じ」
「メラしか使えなかったのが、メラミまで覚えたような感じ?」
「メラよりバギがいいなぁ。僧侶ならホイミも使えるし」
「そこはどうでもいいような」
「でも、IDEにユニットテストフレームワーク、それに構成管理の力があってこそ。IDEの支援のおかげで素早く変更できるし、予めユニットテストフレームワークでテストを書いておけば動作が変わっていないことが簡単に確かめられるし、仮に間違えても構成管理で前のヴァージョンに復旧できる」
「リファクタリングとユニットテストの組み合わせはテスト駆動開発の考え方ですね」
「そうそう。『アジャイルサムライ』をキッカケにいろいろと学ぶことが出来た。ありがとう、マスターセンセイ」
「『アジャイル・サムライ』を読んだときのエントリィで、継続的インテグレーションが欠けていると言っていましたけれど、どうなりました? その後、『継続的インテグレーション入門』や『Jenkins入門』も読んだようですけれど」
「うん、Jenkinsは使い始められたよ。これで開発でやりたいと思っていたことは手を着けられた。svnじゃなくてgitを使ってみたいとか、antよりmavenの方が便利なのかな? とか技術的な興味はまだまだ尽きないけれど」
「でも技術だけじゃないですよね、必要なのは」
「そうなんだよねー。要件定義やインタフェース・デザインなんかのユーザ寄りの話とか、ファシリテーションやコーチングなんかのメンバ寄りの話が、ご無沙汰気味。こっちの方がネックになっている気がする」
「どこから攻めますかねー」
「短期的な目の前の問題と、次の一手のために解決したい課題とのバランスが難しいなー」