『ブラッド・スクーパ』を読んだ。『ヴォイド・シェイパ』に続くシリーズ2作品目。
前作で山を下り旅に出た主人公ゼンは、立ち寄った村である事件に巻き込まれ、その中で強さについて考える。諍いが金で収められるところを見たり、そもそも戦わなければ死者を出さなくても済む状況に直面したりして、彼が考える強さと侍としての強さ――すなわち剣の腕とのギャップについて考える。
ゼンを見ていて、『境界線上のホライゾン』シリーズの本田・二代を思い出した。かつての師(ゼンはカシュウ、二代は本田・忠勝)を目指していて、ずっと強さについて考えていて、世間知らずで、感情に疎くて、侍。作品の雰囲気は全然異なるけれど、個人の特徴を拾い上げると共通点が多い。
共通点が多いけれど、大きな違いもある。それは、個人として動いているか組織として動いているか、の違い。ゼンはずっと山でカシュウと過ごしていたため、他者との接点が少なく、本巻でも一個人として放浪している。一方で、二代はホライゾン・アリアダストを君主と仰ぎ、武蔵アリアダスト教導院副長を務めていて、軍師役のネシンバラ・トゥーサンが考えで要所に配置されることが多い。
本巻で、ゼンの名を知る者が接触してきた。この先、ゼンも、組織あるいはしがらみに巻き込まれていくのだろうか。同著者のスカイ・クロラシリーズに出来てきた、キルドレ達のように。
前作で山を下り旅に出た主人公ゼンは、立ち寄った村である事件に巻き込まれ、その中で強さについて考える。諍いが金で収められるところを見たり、そもそも戦わなければ死者を出さなくても済む状況に直面したりして、彼が考える強さと侍としての強さ――すなわち剣の腕とのギャップについて考える。
ゼンを見ていて、『境界線上のホライゾン』シリーズの本田・二代を思い出した。かつての師(ゼンはカシュウ、二代は本田・忠勝)を目指していて、ずっと強さについて考えていて、世間知らずで、感情に疎くて、侍。作品の雰囲気は全然異なるけれど、個人の特徴を拾い上げると共通点が多い。
共通点が多いけれど、大きな違いもある。それは、個人として動いているか組織として動いているか、の違い。ゼンはずっと山でカシュウと過ごしていたため、他者との接点が少なく、本巻でも一個人として放浪している。一方で、二代はホライゾン・アリアダストを君主と仰ぎ、武蔵アリアダスト教導院副長を務めていて、軍師役のネシンバラ・トゥーサンが考えで要所に配置されることが多い。
本巻で、ゼンの名を知る者が接触してきた。この先、ゼンも、組織あるいはしがらみに巻き込まれていくのだろうか。同著者のスカイ・クロラシリーズに出来てきた、キルドレ達のように。