「『JavaScriptパターン』を読んだよ」 「『JavaScript 第6版』はまだ読み終わってないですよね?」 「主な読書時間が電車内の俺にとって、あの厚さは辛い」 「境界線上のホライゾンシリーズもそんなに変わらないような」 「え、境界線上のホライゾンは文庫だよ?」 「…………。ま、そろそろ本題に戻りましょうか」 「そうだね。この本は、良い書き方を中心にしているのが嬉しい。『JavaScript 第6版』は解説が中心なので、色んな書き方が網羅されているから、読んでいる分には面白いけれど、いざ書こうとしたときは手が止まりがち」 「これでコードを読みやすくできそうですか?」 「多少は。変数の宣言から始まって、デザインパターンまで一気にいくので、中盤からついていけないこともしばしば」 「できるところから、取り入れていったらいいんじゃないですか?」 「そうだね。前から書いているJavaでさえ、デザインパターンを多少は使えると思えるようになったの、最近だし」 「どこから始めます?」 「まずはグローバル変数を消すことから始めよう。いつか衝突させてしまいそう」