『ほとんど無害』を読んだ。これにてダグラス・アダムスに書いた〈銀河ヒッチハイク・ガイド〉シリーズは終わり[1]。
面白かった。面白かったんだけれど、読んでいてどこか違和感が拭いきれなかったし、読後感も期待していたものとは全然違った。
違和感があったのは、空気が終始張り詰めていたからだと思う。デントとランダムとの関係しかり。フォードと『ガイド』との関係しかり。これまで、ほとんど何もかもをシニカルに笑い飛ばしてきていたのに、この巻ではその冷笑の裏に悲哀さえ感じられる。
結末も余りと言えば余りだった。悲哀を通り越して絶望に届きそう。叶うなら、「訳者あとがき」に概要が書いてあった、ラジオ放送の際に追加されたBBCオリジナルのエピローグ込みで読みたかった。時間逆行工作 (テンポラル・リバース・エンジニアリング) でどうにかならないかしらん。
でも、この乱暴で投げやりで唐突な結末も、らしいと言えばらしいようにも思っていたりもする。不思議な魅力と言えば魅力なのかな。
面白かった。面白かったんだけれど、読んでいてどこか違和感が拭いきれなかったし、読後感も期待していたものとは全然違った。
違和感があったのは、空気が終始張り詰めていたからだと思う。デントとランダムとの関係しかり。フォードと『ガイド』との関係しかり。これまで、ほとんど何もかもをシニカルに笑い飛ばしてきていたのに、この巻ではその冷笑の裏に悲哀さえ感じられる。
結末も余りと言えば余りだった。悲哀を通り越して絶望に届きそう。叶うなら、「訳者あとがき」に概要が書いてあった、ラジオ放送の際に追加されたBBCオリジナルのエピローグ込みで読みたかった。時間逆行工作 (テンポラル・リバース・エンジニアリング) でどうにかならないかしらん。
でも、この乱暴で投げやりで唐突な結末も、らしいと言えばらしいようにも思っていたりもする。不思議な魅力と言えば魅力なのかな。
[1] 別の作者が公式の続編『新 銀河ヒッチハイク・ガイド』を書いている。