コニー・ウィリスの短篇集『混沌ホテル』を読んだ。この短篇集は、元々一冊だった "The Best of Connie Willis: Award-Winning Stories"を2冊に分冊した内の1冊。分冊にされたのは1冊だと厚くなり過ぎるからのようだ。確かにこの1冊で400ページ超と、十分な厚みがある[1]。
収録されているのは次の5篇。
一番好みだったのは『魂は自らの社会を選ぶ』。ただ万人受けはしないだろう。23ページという短さにも関わらず、原註に訳註さらに註への註まで飛び交って、シーケンシャルに読めない。でも、註あってこその面白さだから飛ばしてはいけない。むしろ、註を中心に読んでいい[2]。
対称的に、シンプルに楽しめたのは『まれびとこぞりて』。短篇なのに展開がダイナミックで読後の満足度も高い。いかにもコニー・ウィリス作品らしくドタバタした展開で、映画にしたらさぞ映えるだろう、と思う。ネタバレしてしまいそうなので、詳しい理由を書くのは控える。
残りの3作品については手短に。『混沌ホテル』は正直ついていけなかった。『女王様でも』と『インサイダー疑惑』はそれぞれ『最後のウィネベーゴ』と『マーブル・アーチの風』で既読だったけれど面白かった。やはり『インサイダー疑惑』は良い。
さあ、次は後半の『空襲警報』だ。
収録されているのは次の5篇。
- 『混沌ホテル』
- 『女王様でも』
- 『インサイダー疑惑』
- 『魂は自らの社会を選ぶ』
- 『まれびとこぞりて』
一番好みだったのは『魂は自らの社会を選ぶ』。ただ万人受けはしないだろう。23ページという短さにも関わらず、原註に訳註さらに註への註まで飛び交って、シーケンシャルに読めない。でも、註あってこその面白さだから飛ばしてはいけない。むしろ、註を中心に読んでいい[2]。
対称的に、シンプルに楽しめたのは『まれびとこぞりて』。短篇なのに展開がダイナミックで読後の満足度も高い。いかにもコニー・ウィリス作品らしくドタバタした展開で、映画にしたらさぞ映えるだろう、と思う。ネタバレしてしまいそうなので、詳しい理由を書くのは控える。
残りの3作品については手短に。『混沌ホテル』は正直ついていけなかった。『女王様でも』と『インサイダー疑惑』はそれぞれ『最後のウィネベーゴ』と『マーブル・アーチの風』で既読だったけれど面白かった。やはり『インサイダー疑惑』は良い。
さあ、次は後半の『空襲警報』だ。