『機龍警察 未亡旅団』を読んだ。この本は〈機龍警察〉シリーズ4作目にあたる。
ここまで巻を重ねても、シリーズを貫いているであろう大きな謎がほとんど明かされなくてもどかしい。〈敵〉になかなか近づかないし、龍機兵の秘密に至っては触れられもしない。
でも、だからと言って読後の充実感がちっとも低くないのがこのシリーズ。毎回、現実に存在する重たい問題をテーマに描きながら、しっかりと龍機兵のアクションも魅せてくれる。
この巻で描かれている問題は大きく2つ。少年兵と女性の抑圧。
少年兵については『子ども兵の戦争』[1]を読んでいたから全く知らないではないけれど、こうして物語というフォーマットで読むと一層気分が重くなる。
女性の抑圧もテーマになっているため、これまでになく女性キャラクタが目立っている。副題からして女性だけからなる組織の名前だ。また、珍しく僅かながら恋愛感情に関する描写もある。僅かだからこそ効いていで、強く印象に残った(ネタバレになるから、詳細には触れない)。
こういう問題ばかりだと、説教臭くなったりひたすら重苦しくなってしまうけれど、龍機兵の派手なアクションは今回も健在。いつか映像化されて欲しいなぁ。ぜひ観たい。
ここまで巻を重ねても、シリーズを貫いているであろう大きな謎がほとんど明かされなくてもどかしい。〈敵〉になかなか近づかないし、龍機兵の秘密に至っては触れられもしない。
でも、だからと言って読後の充実感がちっとも低くないのがこのシリーズ。毎回、現実に存在する重たい問題をテーマに描きながら、しっかりと龍機兵のアクションも魅せてくれる。
この巻で描かれている問題は大きく2つ。少年兵と女性の抑圧。
少年兵については『子ども兵の戦争』[1]を読んでいたから全く知らないではないけれど、こうして物語というフォーマットで読むと一層気分が重くなる。
女性の抑圧もテーマになっているため、これまでになく女性キャラクタが目立っている。副題からして女性だけからなる組織の名前だ。また、珍しく僅かながら恋愛感情に関する描写もある。僅かだからこそ効いていで、強く印象に残った(ネタバレになるから、詳細には触れない)。
こういう問題ばかりだと、説教臭くなったりひたすら重苦しくなってしまうけれど、龍機兵の派手なアクションは今回も健在。いつか映像化されて欲しいなぁ。ぜひ観たい。
[1] この本の参考文献として挙がっていた。