『ザ・ウォーカー (原題: "The Book Of Eli")』 を観た。 『ザ・ロード』( 感想 )と同じく、荒廃した世界を舞台にしたロード・ムービー。 彩度は低め、コントラストは高めの、陰影のくっきりしたモノトーン調の映像が美しい。 そういえば、『ザ・ロード』も彩度が低めだった。ディストピアは灰色のイメージなんだろうか。 原題から想像できるように、物語は、Eli (イーライ) が持つ1冊の本を中心に巡る。 同じく本がキーアイテムになっている小説『古書の来歴』( 感想 )、『ダンタリアンの書架』( 感想 )、『ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち』( 感想 )はミステリだったりファンタジーだったりするけれど、本作はアクション。 主人公イーライの刀捌きが鋭くて、いい感じ。 シナリオも、単純過ぎず、複雑過ぎず、良かったと思う。 エンディングまで観たところで、伏線だったと気がつくシーンがちらほら。 自分の場合、これくらいがちょうど良い。