『スモール・イズ・ビューティフル再論』を読んでいる。
タイトルから、ミニマリズムに類する主張が展開されているのだろう、と予想していたのだけれど、実際はそうではなかった。
著者の主張はあくまで中道を行く。
実際、次のように述べている。
以下に、一部を抜粋する。
複数の力を均衡させ続ける必要があるからだ。
しかも、その力は強くなければならない。
力が弱ければ、周囲の力に負けてしまう。
タイトルから、ミニマリズムに類する主張が展開されているのだろう、と予想していたのだけれど、実際はそうではなかった。
著者の主張はあくまで中道を行く。
実際、次のように述べている。
今日、人びとはほとんど例外なく、巨大信仰という病にかかっている。したがって、必要に応じて、小さいことのすばらしさを強調しなければならない。(もしも、ことの性質や目的と無関係に、小さいことが盲目的に尊ばれるようになったら、この逆のことをしなければならない)このバランス感覚は、無印良品のメッセージにも通じるものがある。
以下に、一部を抜粋する。
極めて合理的な生産工程から生まれる製品はとてもシンプルですが、これはスタイルとしてのミニマリズムではありません。(中略)省資源、低価格、シンプル、アノニマス(匿名性)、自然志向など、いただく評価は様々ですが、いずれに偏ることなく、しかしそのすべてに向き合って無印良品は存在していたいと思います。バランスを保つことは、ある方向に倒すことより難しいと思う。
複数の力を均衡させ続ける必要があるからだ。
しかも、その力は強くなければならない。
力が弱ければ、周囲の力に負けてしまう。