「Kindleのセールに釣られて、『僕らはみんな河合荘』の既巻を全部買ってしまった」
「9冊ですね」
「で、読んでしまった」
「もっとゆっくり読もうと思っていたんだけれど、律ちゃんのぼっちキャラが他人事に思えなくて」
「前もそんなこと言ってましたね。アニメを観て律さんを描いたのが2014年なので3年越しですか。どうしてこんなに間が空いているんですか?」
「ふっ、その場だけの勢いじゃないことを確かめたくてな」
「何ですかそれ、気持ち悪い……。今回だってセールにつられて買っているくせに」
「あの-、シロさんじゃないんで、もう少しお手柔らかにお願いできませんかね」
「できますよ。さあ、どうぞ。頼み方によっては、考えてあげないでもないですよ?」
「傷口に塩!!」
「塩を送ってあげているんですから、喜んだらどうですか?」
「容赦ねえなあ、おい」