『音とことばのふしぎな世界――メイド声から英語の達人まで』を読んだ。
音声学についての入門書で、章構成は次の通り。
音声学という切り口から、いろいろな題材を――サブタイトルにあるメイド声、メイドの名前、日本語ラップ、それから顔文字まで――扱っている。こういう興味を惹く話題を散りばめつつ、音声学自体も丁寧に説明してくれている良書だった。音声や動画が音とことばのふしぎな世界 - 岩波書店の「この本の内容」で公開されている。実際に聴いて確かめることができるのが嬉しい。
個人的におもしろかったのは、第1章の音象徴と第6章の知覚音声学。
音象徴の話は哲学にもつながっていく。ソシュールの名前は出てきたときに、デイヴィッドソンの根本的解釈の話を思いだした。全く未知の言語を人はどう解釈するか、というような話。
知覚音声学は、人間の聞こえ方の問題だから、口や喉だけではなくて、耳さらには脳も相手にする必要がある。いわゆるボカロ耳がどういう現象なのか知りたい。あと空耳アワーも。
音声学についての入門書で、章構成は次の通り。
第1章 「マル」と「ミル」はどちらが大きい?―音象徴
第2章 「あかさたな」とサンスクリット研究―音声学のはじまり
第3章 世界中のことばを記録する方法―記述音声学
第4章 音を目で見る―調音音声学
第5章 声紋分析官への道―音響音声学
第6章 ないはずの音が聞こえる日本人―知覚音声学
第7章 社会との接点を目指して―福祉音声学
音声学という切り口から、いろいろな題材を――サブタイトルにあるメイド声、メイドの名前、日本語ラップ、それから顔文字まで――扱っている。こういう興味を惹く話題を散りばめつつ、音声学自体も丁寧に説明してくれている良書だった。音声や動画が音とことばのふしぎな世界 - 岩波書店の「この本の内容」で公開されている。実際に聴いて確かめることができるのが嬉しい。
個人的におもしろかったのは、第1章の音象徴と第6章の知覚音声学。
音象徴の話は哲学にもつながっていく。ソシュールの名前は出てきたときに、デイヴィッドソンの根本的解釈の話を思いだした。全く未知の言語を人はどう解釈するか、というような話。
知覚音声学は、人間の聞こえ方の問題だから、口や喉だけではなくて、耳さらには脳も相手にする必要がある。いわゆるボカロ耳がどういう現象なのか知りたい。あと空耳アワーも。