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改暦の歴史 - 天地明察

天地明察(特別合本版)『天地明察』を読んだ。

数学とか天文学とか学術的な分野に傾倒していた主人公・晴海が、改暦という一大事業を通じて、政治的で経済的な視点も持つようになっていく過程がスリリング。

学術的な裏付けがあって技術的に優れていて現実に即していても、それでも、改暦のような大きな変化には、情緒的な不安とか既得権益の維持とか政治的な面子が生む抵抗が、実体と合わない慣習を維持させる。

それはそれで、合理的。少なくとも、短期的には。そんなわけで、変化を広めるのは本当に難しい。

だからこそ、利害関係者からの抵抗や同志あるいは家族との離別を乗り越えて、改暦を成し遂げた瞬間は感無量だった。

改暦に至るまで晴海を引っ張るのが、周囲からの信頼とそれへの応答というのが、また染みる。

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