『CODE 2.0』を読んだ。
著者はローレンス・レッシグという法学者。クリエイティブ・コモンズの創始者。フリーソフトウェア財団の理事でもある。
驚くのは、著者の先見性。この本の原著が出たのが2006年。でも、「基本的な構造はそのままだし、主張も変わっていない」『CODE』の初版が出たのは、1999年。つまり、今から16年も前のこと。
この本で問題視している規制の強化が、ようやく現実味を帯びて感じられるようになってきた。コピーワンスとかダビング10とかダウンロード違法化とかTPPの著作権問題とか個人情報保護法の改正案とか。
インターネットって自由の象徴のように語られてきたけれど、その中では実空間よりずっと強力に規制できてしまう。政治は、利益団体によるロビイング主義になりつつあるから、そのうちそうなるだろう。そう言っている。
それは、人々の行動を規制する4つの制約条件のうち、インターネット上ではコードというアーキテクチャがきわめて強力に機能するから。法でそうするように差し向けられるから。
たとえどんな大義名分があっても曖昧で恣意的な法を作ってしまえば「解決法を問題の範囲を超えてまで広げてしまうインセンティブ」が発生するし、そもそも作らない方がいいのに「規制を求めちゃダメなときには、ダメなやつだけが規制する」。
著者はローレンス・レッシグという法学者。クリエイティブ・コモンズの創始者。フリーソフトウェア財団の理事でもある。
驚くのは、著者の先見性。この本の原著が出たのが2006年。でも、「基本的な構造はそのままだし、主張も変わっていない」『CODE』の初版が出たのは、1999年。つまり、今から16年も前のこと。
この本で問題視している規制の強化が、ようやく現実味を帯びて感じられるようになってきた。コピーワンスとかダビング10とかダウンロード違法化とかTPPの著作権問題とか個人情報保護法の改正案とか。
インターネットって自由の象徴のように語られてきたけれど、その中では実空間よりずっと強力に規制できてしまう。政治は、利益団体によるロビイング主義になりつつあるから、そのうちそうなるだろう。そう言っている。
それは、人々の行動を規制する4つの制約条件のうち、インターネット上ではコードというアーキテクチャがきわめて強力に機能するから。法でそうするように差し向けられるから。
- 市場
- 法
- 規範
- アーキテクチャ
たとえどんな大義名分があっても曖昧で恣意的な法を作ってしまえば「解決法を問題の範囲を超えてまで広げてしまうインセンティブ」が発生するし、そもそも作らない方がいいのに「規制を求めちゃダメなときには、ダメなやつだけが規制する」。