「『境界線上のホライゾン VIII<中>』を読んだよ」
「夏休みも中盤に入りましたね」
「ホライゾンがますます男前だ」
幸いに対して果敢であるだけです
「〈果敢〉という単語のチョイスが、勇ましいですね」
「うん。でも、幸いを掴みに行くには、これくらいでちょうどいいと思う。尻込みする自分を鼓舞するために」
「幸せ過ぎると、恐くなるから?」
「うん、気持ちとしてはその通り。でも、〈過ぎる〉ってのも変な話だよね、と頭ではそう考えてる。なれるだけ幸せになればいいじゃん、って感じ」
「そうは言っても、現実問題として妬み嫉みとか恨み僻みとかありますしね」
「しっとマスク!!」
「せめて『リア充爆発しろ』にしませんか?」
「何が『せめて』か分からんが、でもまぁそういう負の感情もどこ吹く風って人もいるよね」
「立花夫ですね……!!」
「そんな宗茂と外道な武蔵の面々の狭間でストレスを感じつつ、セメントな立花嫁=誾から目が離せない」
「立花夫妻はいつも幸せそうですよねぇ。羨ましい限りです」
「あれはあれで恐すぎるだろ……」
「お互いの実力を信頼し合っているからこそですよ」