先日、『ミッション[宇宙×芸術]-コスモロジーを超えて』に行ってきた。
タイトルに[宇宙×芸術]とある通り、芸術――アートとの関わりがメインで新鮮だった。無重力環境での建築や衣服なんかはまだテクノロジー寄りだったから分かりやすかったけれど、身体表現(バレエ)や日本文化(茶道)まで行ってしまうとちょっとついていけない。その前に考えることがあるだろうと反射的には思う。でも、落ち着いて考えるとその前に考えることを考えられる人は、そういうことは考えらるのに向いていない(そして逆もまた然りな)ので、こうして分業するのが自然か考え直した。
宇宙をモチーフにした作品では、"echo-p"と"Fullness of Emptiness Integral"が面白かった。前者はマニ車――1回転させるとお経を1回唱えた分の功徳が積まれるという仏具をモチーフにしていて、1回転が宇宙一巡りに相当するという。膨張を続けている宇宙を一巡りするってどういうことだろう? と疑問は湧くけれど、スケールのがギャップが面白くて沢山回してきた。"Fullness of Emptiness Integral"は、宇宙線を感知して500個のLEDを明滅させるインスタレーション。宇宙から色々と届いているんだなぁと改めて実感する。太陽からの光や熱とか月の重力とか、当たり前過ぎて意識していなかった地球外からの影響を改めて意識する。
ところで、入ってすぐのところにMegastarが置いてあって、寝転がって見られるスペースがあった。思わずのんびりぼんやりしてしまった。本当に寝ちゃっていた人もいて微笑ましい。専用の施設じゃないし出入り自由だから、あんまり暗くなかったのが玉に瑕。先日ネットニュースで見かけた光の吸収率99.9%以上の素材[1]で出来ていたら真っ暗にできそうだと思ったけれど、よく考えたらMegastarの光も吸収されちゃうから意味なかった。いいアイディアだと思ったんだけどなぁ。