『脳はすすんでだまされたがる』を読んだ。本書のテーマは手品と神経科学。手品のトリックを神経科学の観点から説明しているところもあれば、神経科学が手品から学んでいるところもある。
錯覚を科学的に扱っているという点で『最新脳科学でわかった 五感の驚異』と通じるものがある。共通の例もちらほら出てくる。それから、『錯覚の科学』については直接言及している。
注意を向けていないと、感覚としては受け取っていても意識できない、ということが本当によく分かる。注意を向けていないところでは、何か起こっても気がつかないから、そこに注意が戻った瞬間に驚くことになる。事実がどうか? ではなく、それを見た人がどう感じるか? がポイントだ。となると、観客の目に晒され続けてきた手品に一日の長があるというのも分かる。
逆に、どうすれば注意がそこに向くのか? と考えると、事故防止に応用できるはず。『となりの車線はなぜスイスイ進むのか?』で、近づいてくる車が見え続けてその刺激に順化してしまう見晴らしのいい交差点より、街路樹などで見えたり見えなかったりと変化がある交差点の方が、気がつきやすいというエピソードがあったことを思い出す。
錯覚を科学的に扱っているという点で『最新脳科学でわかった 五感の驚異』と通じるものがある。共通の例もちらほら出てくる。それから、『錯覚の科学』については直接言及している。
注意を向けていないと、感覚としては受け取っていても意識できない、ということが本当によく分かる。注意を向けていないところでは、何か起こっても気がつかないから、そこに注意が戻った瞬間に驚くことになる。事実がどうか? ではなく、それを見た人がどう感じるか? がポイントだ。となると、観客の目に晒され続けてきた手品に一日の長があるというのも分かる。
逆に、どうすれば注意がそこに向くのか? と考えると、事故防止に応用できるはず。『となりの車線はなぜスイスイ進むのか?』で、近づいてくる車が見え続けてその刺激に順化してしまう見晴らしのいい交差点より、街路樹などで見えたり見えなかったりと変化がある交差点の方が、気がつきやすいというエピソードがあったことを思い出す。