『「不自由」論』を読んだ。
『人間の条件』が噛み砕けなかったので、アーレントに言及があり、比較的読みやすい(と友人から聞いた)本書を手にとってみた。
確かに随分読みやすい。おかげで、「人間らしさって何?」みたいなことを少しは整理できたと思う。以下、自分なりの整理。
まず、思考停止こそアーレントにとっての「悪」の本質。本書では、アイヒマンが例として挙げられている。思考停止すると、普通の人がいかに酷いことをできるか、は『服従の心理』(感想)に詳しい。
では、「悪」に対置できるような「善」はあるのか、というと実際には存在しない。「人間らしくあること」は理想論でしかない。現実には邪なことを考える。
だから「人間らしく振る舞う」ためには、「ありかた」と「すること」をずらす必要がある。考えに比べれば、行動を変えるのは容易い。
一種の開き直りだけれど、これでよいと思う。考えは後から変わってくると思っている。まずは騙されたと思って(誰に?自分に)でも変えていくのだろうな、と。変えて駄目だったら、戻せばよいのだろうし。
『人間の条件』が噛み砕けなかったので、アーレントに言及があり、比較的読みやすい(と友人から聞いた)本書を手にとってみた。
確かに随分読みやすい。おかげで、「人間らしさって何?」みたいなことを少しは整理できたと思う。以下、自分なりの整理。
まず、思考停止こそアーレントにとっての「悪」の本質。本書では、アイヒマンが例として挙げられている。思考停止すると、普通の人がいかに酷いことをできるか、は『服従の心理』(感想)に詳しい。
では、「悪」に対置できるような「善」はあるのか、というと実際には存在しない。「人間らしくあること」は理想論でしかない。現実には邪なことを考える。
だから「人間らしく振る舞う」ためには、「ありかた」と「すること」をずらす必要がある。考えに比べれば、行動を変えるのは容易い。
一種の開き直りだけれど、これでよいと思う。考えは後から変わってくると思っている。まずは騙されたと思って(誰に?自分に)でも変えていくのだろうな、と。変えて駄目だったら、戻せばよいのだろうし。