『アニマルスピリット』を読んだ。
サブタイトル『人間の心理がマクロ経済を動かす』が示す通り、本書は行動経済学に関する本。
読み始めるまでは、「ハングリースピリット」について書かれていると思っていた。
本書について言及しているブログなどの文脈とタイトルの語感と自分の迂闊さが主な原因だと思う。
本書で「アニマルスピリット」は、「本能」に近い意味で使われている。
基本的な考え方は『まぐれ』(感想)や『ブラック・スワン』(下巻の感想、上巻の感想)と通底している。
実際、本書は『まぐれ』について言及している。
その『まぐれ』では、「アニマルスピリット」を次のように表現している。
本書は品が良い分、食い足りない感じ。
読んだ順番が悪かったか。
あるいは、タレブの文章はアクが強過ぎると思う人には、こちらの方がいかもしれない。
サブタイトル『人間の心理がマクロ経済を動かす』が示す通り、本書は行動経済学に関する本。
読み始めるまでは、「ハングリースピリット」について書かれていると思っていた。
本書について言及しているブログなどの文脈とタイトルの語感と自分の迂闊さが主な原因だと思う。
本書で「アニマルスピリット」は、「本能」に近い意味で使われている。
基本的な考え方は『まぐれ』(感想)や『ブラック・スワン』(下巻の感想、上巻の感想)と通底している。
実際、本書は『まぐれ』について言及している。
その『まぐれ』では、「アニマルスピリット」を次のように表現している。
リスクに気づいたりリスクを避けたりといった活動のほとんどをつかさどるのは、脳の「考える」部分ではなく「感じる」部分なのだ(「リスクは感覚」だとする理論がそれだ)。『まぐれ』から孫引きになる(その上、『まぐれ』に出典が明記されていない)けれど、これはもう脳の向き不向きレベルの問題だそうだ。
『まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか』
脳を研究している人たちによると、私たちの脳には数学的な真理がほとんどわからない。とくに偶然の結果を検証するのはまったくダメだ。確率論で得られる結論はまったく直観に反している。読み物としては、『まぐれ』や『ブラック・スワン』の方が面白かった。
本書は品が良い分、食い足りない感じ。
読んだ順番が悪かったか。
あるいは、タレブの文章はアクが強過ぎると思う人には、こちらの方がいかもしれない。