『波の手紙が響くとき』を読んだ。次の4篇からなる連作短中篇集。最初の3作が短篇で、最後の表題作が中篇。この本の半分くらいを占めている。
ところが、最後にセンスオブワンダーが爆発する。正直ちょっと戸惑ったけれど、この急変にも関わらず、最初の3篇からきっちり伏線が張り巡らされている構成の巧みさに、すぐにさもありなんと思わせられてしまった。そして、そう思った瞬間の震撼!!
聴覚ではなく、嗅覚で、SF的ではなく文学的にスケールしていた、『香水―ある人殺しの物語』(映画版のタイトルは『パフューム ある人殺しの物語』)をかすかに連想する。
ほとんど視覚で世界を認識しているけれど、その他の感覚がメインで認識している世界ってどんなんだろう。
- エコーの中でもう一度
- 亡霊と天使のビート
- サイレンの呪文
- 波の手紙が響くとき
ところが、最後にセンスオブワンダーが爆発する。正直ちょっと戸惑ったけれど、この急変にも関わらず、最初の3篇からきっちり伏線が張り巡らされている構成の巧みさに、すぐにさもありなんと思わせられてしまった。そして、そう思った瞬間の震撼!!
聴覚ではなく、嗅覚で、SF的ではなく文学的にスケールしていた、『香水―ある人殺しの物語』(映画版のタイトルは『パフューム ある人殺しの物語』)をかすかに連想する。
ほとんど視覚で世界を認識しているけれど、その他の感覚がメインで認識している世界ってどんなんだろう。