『欠陥ソフトウェアの経済学』を読んだ。
ソフトウェアに潜んでいたバグが、どれだけの経済的損失につながるか少しは見通しが立つといいな、と思って読み始めたけれど、そういう本ではなかった。
本書はバグが潜んでいる理由を、経済学は経済学でもインセンティブなどを扱った行動経済学的なアプローチで概説している。
ソフトウェアは社会基盤に入り込んでいるのだから、欠陥を取り除く仕組みが必要だというのが、本書の主張。
例えば、開発者の資格制、無過失責任の適用、ソフトウェア・テストの標準化が挙がっている。
言っていることはもっともだし、どういう仕組みか具体的な言及がないから、否定しづらい。
ただ、ソフトウェアと一口に言っても、本書が対象としているような大企業が開発した巨大なインフラから、個人開発の小さなツールまであるから、各論が必要だと思う。
各論の各の分け方から問題になりそう。
つまり標準化しようとしてもどの範囲で標準化するかさえ明らかではない。
ソフトウェアに潜んでいたバグが、どれだけの経済的損失につながるか少しは見通しが立つといいな、と思って読み始めたけれど、そういう本ではなかった。
本書はバグが潜んでいる理由を、経済学は経済学でもインセンティブなどを扱った行動経済学的なアプローチで概説している。
ソフトウェアは社会基盤に入り込んでいるのだから、欠陥を取り除く仕組みが必要だというのが、本書の主張。
例えば、開発者の資格制、無過失責任の適用、ソフトウェア・テストの標準化が挙がっている。
言っていることはもっともだし、どういう仕組みか具体的な言及がないから、否定しづらい。
ただ、ソフトウェアと一口に言っても、本書が対象としているような大企業が開発した巨大なインフラから、個人開発の小さなツールまであるから、各論が必要だと思う。
各論の各の分け方から問題になりそう。
つまり標準化しようとしてもどの範囲で標準化するかさえ明らかではない。