「『うちのメイドは不定形 2』を読んだよ」
「1巻をKindleで読んだからさ、シリーズの途中で切り替えるのが気持ち悪くて」
「本棚が歯抜けになりますもんね」
「それはさておき、2巻になったら急展開だったよ。1巻で印象的だったのは、テケリさんの魅力だったけれど、2巻では伝奇的な不気味さが前に出てきている」
「クトゥルフものらしくなってきたということですね」
「不穏さが最も強いのは、意外にも主人公のトオル。何か隠していることが仄めかされているのだけれど、異常事態への適応力の高さといい、どれだけ抱えているのやら」
「主人公に力が隠されているのは、ジュブナイルの王道ですもんね」
「その通りだけれど、これはクトゥルフものだから、その王の衣装は黄色だったりして」