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違約金

「うっかりtwitterのアイコンを描く契約をしてしまった」

「なんですか、うっかりって。八兵衛ですか」

「というわけで、『魔法少女まどかマギカ』より、なかなか契約しなかったまどかと契約を勝ち取ったキュゥべえ。
譲渡したものなので、サンプル扱いでアップ」

「ちゃんと描いたんですね。違約金は発生しなさそうで何よりです」

「ところで、ほむらが魔獣と戦っている世界のキュゥべえは、まどかとの契約に関する記憶を保持しているんだろうか。
それとも改変に巻き込まれて、その記憶は失ってしまうんだろうか。リーディング・シュタイナーの能力なさそうだし」

「それは別のアニメの設定です」

「フワハハハハハ、よくぞ見破った!! さすがは宿命の我が仇敵!!」

「面倒臭い……」

「話を戻そう。
少なくとも、改変前に改変されることを把握していたよね」

「あの描かれ方だと、改変前後でまどかさんの記憶を保っていたのはほむらさんだけじゃありませんか」

「だとしたら、皮肉な話だよなぁ。魔獣より魔女の方がエネルギー効率が高いととれる台詞があったけれど、魔法少女と魔女をプレイヤーとしたシステムを作ったがために、そのシステムが書き換えられてしまったのだから」

「しかも、多分ですけれどそれが理由で、あのエンディングにつながっていくんですよね」

「ほむらの容姿が変わっていないから、あれは近い未来の光景なんだろうなぁ」

「そうでしょうね。相手は魔獣でしたけれど、魔女のように結界を作っていたのでなければ、あれがあの未来の現実だったんじゃないでしょうか」

「うーん。あれで、果たして、誰がハッピーだったんだろうか」

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