『航路』を読んだ。
これまでに読んだ同著者の作品は、次の3冊。
これまでで、もっとも引き込まれた。
本書のテーマは臨死体験。
と言っても、いわゆるスピリチュアルではない。
問題は、その医学的な意味だ。
舞台は病院で、主人公は認知心理学者ジョアンナと神経内科医リチャード。
彼女たち協力してそれぞれの専門領域から臨死体験にアプローチしていく。
小説だからもちろん架空の設定はあるのだけれど、引き出された結論はスピリチュアルとは無縁だ。
でも、だからと言って、無味乾燥でもない。
この匙加減は、素敵だと思う。
このように臨死体験を題材にしたSFとも読めるけれど、本書は登場人物も鮮明な印象を与えてくれる。
中でも、入院患者のメイジーが愛らしい。
心臓を患っていて、災害マニアで、訪問者を引き留めては困らせるけれど、とても。
結末も素敵だった。
これ以上ないんじゃないだろうか、と思う。
二段組みかつ上下巻構成とボリュームは多かったけれど、結末に向けて収束し始めたらなかなか閉じられなくなって、あっという間に読みきってしまった。
これまでに読んだ同著者の作品は、次の3冊。
これまでで、もっとも引き込まれた。
本書のテーマは臨死体験。
と言っても、いわゆるスピリチュアルではない。
問題は、その医学的な意味だ。
舞台は病院で、主人公は認知心理学者ジョアンナと神経内科医リチャード。
彼女たち協力してそれぞれの専門領域から臨死体験にアプローチしていく。
小説だからもちろん架空の設定はあるのだけれど、引き出された結論はスピリチュアルとは無縁だ。
でも、だからと言って、無味乾燥でもない。
この匙加減は、素敵だと思う。
このように臨死体験を題材にしたSFとも読めるけれど、本書は登場人物も鮮明な印象を与えてくれる。
中でも、入院患者のメイジーが愛らしい。
心臓を患っていて、災害マニアで、訪問者を引き留めては困らせるけれど、とても。
結末も素敵だった。
これ以上ないんじゃないだろうか、と思う。
二段組みかつ上下巻構成とボリュームは多かったけれど、結末に向けて収束し始めたらなかなか閉じられなくなって、あっという間に読みきってしまった。