「『混沌ホテル』を読んでこちらも読みたくなったって言っていましたね」
「うん、既読の印象がすっかり変わってビックリしたよ」
「既読なのは、『マーブル・アーチの風』と『最後のウィネベーゴ』ですね。それぞれ2009年の9月10月に読んでいます」
「もう5年近くも前になるのか。その時はほとんど印象に残らなかったなぁ。全然覚えてなかった」
「読んだ時は「肩の力を抜いて楽しめる話に飢えていた」からじゃないですか? どちらもシリアスな話ですから」
「かもなぁ。あるいは再読した時こそよくわかる作品なのかも。訳者あとがきにも『マーブル・アーチの風』は「ぜひ二十年後に(あるいは結婚して二十年経ってから)再読していただきたい」なんてあるし」