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11月, 2013の投稿を表示しています

smooth snoopy

スヌーピー展 に行って来た。写真は、ごく初期のスヌーピーのフィギュア。今のスヌーピーとは、かけ離れている。 スヌーピーは「悩んだときに元気が出る」本として売り出されていたりするけれど、自分にとっての魅力はそんなポジティブなものじゃない(『A PEANUTS BOOK featuring SNOOPY』の1, 2巻を読んだだけだけれど)。 時にシニカル、時に無情だったりして、その噛み合わなさ具合こそが魅力的。読んでみればすぐに気がつくけれど、みんな人の話を聞いちゃいない。でも、何だかピースフル。不思議だ。 何て書いていたら、もっと読みたくなってきた。そろそろ3巻を読もうかな。

みずはのはずみ

SF小説『みずは無間』を読んだ。キッカケはTwitter。タイムラインにタイトルが複数回現れた上に、グレッグ=イーガン好きに薦められていたので、早速読んでみた。鉄は熱いうちに打て。 読んだのはKindle版。Kindleだと、その場ですぐ買えて読めてしまう上、場所を取らないからあまり買った実感が湧かない。何にいくら使ったか記録して、買い過ぎないように気をつけないと。 なるほど、確かにグレッグ=イーガンの作品に通じる設定だ。主人公のおかれた境遇から、円城塔の『バナナ剥きには最適の日々』も思い出す。あるいは、『天冥の標 V――羊と猿と百掬の銀河』も。 一方で、グレッグ=イーガンの作品はその設定とテーマが直結しているのに対して、この作品のテーマは設定ではなくて、あくまで人に見える。文章から感じられる雰囲気もとてもウェットで、有り体にいうと苦手だ。読んでいてあまり楽しい気分にならない。自分がSFやミステリィを好んで読んでいるのは、ウェットな恋愛要素が薄い傾向にあるからだったりする。 ともあれ、食い合わせが悪そうなこの二つの要素が絡み合って、SF設定のハードさにもかかわらずスラスラ読めたのは、面白い感覚だった。読み甲斐がある作品には違いない。 以下は余談。「みずは」と聞いて真っ先に思い出したのがMonster Hunterシリーズの「ミズハ装備」。でも、その前にどこかで聴いたことがあるなと思って、ちょっと検索したら日本神話に「ミヅハノメ」という神様が見つかった。これかもしれない。名前から想像できる通り水の神様。「みずは」が言っていた人が欲しがるものに繋がる。

大きなのっぽの漫画家

漫画『岸部露伴は動かない』を読んだ。この単行本は、あちこちに単発で掲載されていた『岸部露伴は動かない』シリーズを1冊にまとめたもの。『六壁坂』しか読んでいなかったので、こういう形で発売されて嬉しい。 収録されているのは、『懺悔室』、『六壁坂』、『富豪村』、『密漁海岸』と、『岸部露伴、グッチに行く』の5作品。どれもちょっと不思議な物語。善人でも悪人でもない露伴先生が素敵だ。

狂竜化恐暴竜は来ないのか

CAPCOM FIGURE BUILDER Monster Hunter 怒りVer.2 からイビルジョー怒り状態。 イビルジョーと言えば、イビルジョーが狂竜化しないのはどうしてだろう。ラージャンも狂竜化しないから、古龍級の危険度を持っているモンスターは狂竜化しないんだろうか。 どちらも狂竜化したら恐ろしいことになりそう。パワー重視のイビルジョーにスピードが備わったり、端からスピードのあるラージャンがさらに高速化したり、と。 そのうちイベントクエストとして配信されたりしないかな? ちょっと戦ってみたく思う。高レベルのギルドクエストがG級 (下手したらそれ以上) の攻撃力だから、難易度調整は狂竜化しない理由にならないと思う。

不定形、再開しけり

「『うちのメイドは不定形 2』を読んだよ」 「 1巻を読んだとき、2巻のKindle版を待ち焦がれていました よね」 「1巻をKindleで読んだからさ、シリーズの途中で切り替えるのが気持ち悪くて」 「本棚が歯抜けになりますもんね」 「それはさておき、2巻になったら急展開だったよ。1巻で印象的だったのは、テケリさんの魅力だったけれど、2巻では伝奇的な不気味さが前に出てきている」 「クトゥルフものらしくなってきたということですね」 「不穏さが最も強いのは、意外にも主人公のトオル。何か隠していることが仄めかされているのだけれど、異常事態への適応力の高さといい、どれだけ抱えているのやら」 「主人公に力が隠されているのは、ジュブナイルの王道ですもんね」 「その通りだけれど、これはクトゥルフものだから、その王の衣装は黄色だったりして」

瞬く間にイリュージョン

映画『グランド・イリュージョン (原題 "Now You See Me")』を観てきた。原題の方が、劇中の台詞と対応していて素敵だと思う。 この映画は4人組のマジシャンが怪盗として活躍する話。高校生マジシャンが怪盗キッドとして活躍する『まじっく快人』を思い出す。手先の器用さとか、ミスディレクションの巧みさとか、マジシャンと怪盗には通じるものがあるからだろうか。 無茶だろうと思うシーンも少なくないけれど、なかなか痛快だった。でも、無茶に思ったマジックの中には、実際にできるものもあるんだろうなぁ。マジックを観ていてもどうやっているのかサッパリ分らないことがあるから、全部CGと決めつけるのは横暴だろう。 派手なマジック以外にも、アクション要素あり、サスペンス要素あり、と盛り沢山。ショーマンシップ溢れる映画だった。

終わったクロニクル

先日、映画『クロニクル (原題: Chronicle)』を観てきた。 普通の青年が超能力を得たら、得ても普通のままだったら、という話だった。超能力が手に入ったからって、急に「この力は世界を救うために使わなければ」、なんて使命感に目覚めたりしない。序盤、しょうもないイタズラをしてはしゃいだりしている様子は、微笑ましい。 中盤を越えたあたりから、普通であるがゆえに、超能力に振り回され始める。超能力ではうまくいかないことがあったり、制御しきれずにやり過ぎてしまったり。このあたりから、だんだんと映画は不穏な空気に支配され始めて、何となく嫌な予感がするようになってきた。 そして、終盤。一気に盛り上がりを見せてくれる。鑑賞中、主人公の行く末を気にさせてくれた巧い映画だったと思う。

広がり晴れ沈む

This work by SO_C is licensed under a Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 Unported License . 「天皇賞に行って来たよ」 「2年振りですね」 「残念ながら、今回は外れてしまったよ」 「ビギナーズラックが尽きたようですね」 「でも、天気は良かったし、芝生で飲むビールがうまかったのよし」

雨中の祭

「川越祭に行って来たよ」 「雨ですね」 「夕方まではなんとかもっていたのだけれどね」 「あいにくでしたか。でも、光が柔らかくなっていいですね」

ケロケロ

「伊勢に行って来たよ」 「式年遷宮がありましたからね」 「予想以上の混雑と新幹線の時間の兼ね合いで、内宮には行けなかったけれど……」 「そんなに混雑していたんですね」 「うん、かなり余裕をみておいただけれど、それ以上だった。残念」 「でも、外宮へのお参りや近くの観光はできたんですよね?」 「うん。色々回ってきたよ。それに、鳥羽水族館でカエル見てきた」 「ということは……」 「今回はカエル特集。苦手な方もいるとは思うけれど、好きな人は好きなので気にし過ぎない!!」 「ものっそい睨んできてますね」 「黒目が小さいからだろうね。ボスっぽい」 「黒目が大きいと、こんなにクリッとした感じになるのに」 「小動物系ですね」 「小さい動物という意味では、小動物そのものじゃね?」 「最後は変わった色のを」 「ヤドクガエルほど派手じゃないし、擬態というには他にあまりない色ですね」

救助の窮状

「サンダーバード博に行って来たよ」 「また随分と前の話を」 「9月22日だからもう2ヶ月も前の話か。ともあれ、メカや人形が沢山見られて良かった。展示内容は、もう一声欲しかったけれど」 「もう一声って?」 「サンダーバードとは直接には関係ない展示がやや目立って、人形劇の世界に浸りきることができなかったのが、ちょっと不満」 「何が展示されていたんですか?」 「ロケットに使われている素材とか、先端科学に関するモロモロ」 「関連する現実の技術ということでしょうか」 「いまいち関連が見えないものもあったけれどね」 「双司君が知らないだけで、どれかのエピソードには関連していたとか?」 「だとしたら、それも解説して欲しかったな。でも、ドラえもんやアトムに憧れたロボット研究者がいるように、国際救助隊に憧れている研究者もいるかも、なんて想像を膨らませたら、面白くなってきた」

Tail End

「『終物語〈上〉』を読んだよ」 「〈上〉ということは、複数巻構成なんですね」 「『続・終物語』という続編が予告されているのにね。『恋物語』の時といい、どれだけ焦らすつもりなんだか。予告されていた『おうぎダーク』もお預けみたいだし」 「代わりに新キャラ育さんが出てきましたね」 「彼女のとの関係性も含めて、今回は暦の過去の精算といった趣だったね」 「でも、扇さんの狙いは未だに分りませんね」 「うん。さっぱり。羽川さんが警戒するあたり、暦に敵対的なのかと思いきや、今回は暦の過去の精算を手伝っているようにも見える」 「でもそのキッカケも扇さんだったりするので、精算させているようにも見えません?」 「そうなんだよね。物語を生んでは終わらせている」 「そういう意味ではミステリィの探偵的ですね」 「探偵がいないと事件が起こらないというメタ視点も込みで考えればそうだよなぁ。『おうぎダーク』と『鬼物語』の〈くらやみ〉を結びつけると、怪異ですらない存在なのかなぁ」

γの冒険

『キウイγは時計仕掛け』を読んだ。Gシリーズ9作目。残すところあと3冊。 毎回タイトルに含まれるギリシャ文字は、φ, θ, τ, ε, λ, η, α, β, γとここ3作品はアルファベット順になった。ベタに最後はωになったりするんだろうか。次は何が来るんだろう? νだろうか。 それはさておき、そうなんだよね、普通は殺人事件からは距離を置くんだよね。だんだんと面々が事件に対して冷静になっていっていて、ミステリィらしくないところが面白い。でも、犀川先生は全然丸くなっていない。 一方で、真賀田四季の影はちらつき続けている。このシリーズはどういう決着を見せてくれるんだろう。百年シリーズとの接続はあるのかな。

眠れる葡萄酒

『バッカーノ!1935-C The Grateful Bet』を読んだ。 もうすぐ完結すると聞き、ちょっと感慨に耽り気味だったけれど、このバカ騒ぎはもう少し続く様子。 クライマックスでの〈葡萄酒(ヴィーノ)〉の活躍を期待していたので、肩すかしを食らった気分。楽しみが先に延びたと思おう。 〈葡萄酒〉に限らず、非不死者は、この物語が最後の活躍の舞台になるはず。次に控える最後の物語は2000年代なので、それまで生きているとは考えにくいし、生きていたとしても、一線からは引いている可能性が高い(とは思うけれど、年取ったくらいで引退ししなさそうな気もする)。 非不死者にとっては、恐らく最後のバカ騒ぎ。どう決着するのか楽しみ。何て思っていたら、最後に不死者が増えたりして。

バルトロイヤル

「『ONE PIECE 72』を読んだよ」 「ドレスローザ編がまだまだ続いていますね」 「切り替わりの早い多方面同時展開が続いているから、ついていくのが大変。そろそろ収束しないかなぁ」 「そんな中、コロシアムでの闘いは、勝ち残りが絞られてきましたよね」 「うん。バリアのやつが面白い。ちょっとかませ犬が多過ぎだった気はするけれど」 「バルトロメオさんですね」

Shady's Back

EMINEMの"The Marshall Mathers LP 2"を聴いている。 先行シングル群 ("Berzerk", "Survival", "Rap God", "The Monster") 以上にバリエーションに富んだ内容。 前作"Recovery" で歌ったのにもビックリしたけれど、本作はそれ以上。 というわけで、消化に時間がかかりそう。とは言え、難しいことはなくて、聴いていて面白い。分りやすいところでは、"So Far..."で"The Real Slim Shady"がサンプリングされていたのには笑った。

アサシン夢見し

「『暗殺教室6』を読んだよ。殺せんせーと三年E組が連帯感を醸成している一方で、この巻から出てきた学長の息子が、父親と緊張関係にあって面白い」 「でも、誰かが暗殺しないと、殺せんせーに地球が爆破されちゃうんですよね?」 「うん。どう思っているんだろうね、3年E組の各人は。こんないい先生がそんなことするハズないなんて、楽観視しているなんてことはないと思うよ」 「どうしてですか?」 「 5巻 で渚が見せた才能の話があるから。どう決着するか楽しみ」

ジョジョジョ

「『ジョジョリオン5』を読んだよ。第七部"Steel Ball Run"にも繋がってくるとは」 「どんな風に繋がってきたんですか?」 「示唆するレベルじゃなくて、直接参照してる。ファンサービスのレベルを超えているから、読んでいないと辛いだろうなぁ」 「あれ、 1巻 の作者コメントとは、方針が変わったんでしょうか?」 第4部を全然読んでなくても、思い出さなくても、または記憶がなくても大丈夫なのです。 「言われてみれば」

散る墜ちる独りごちる

「『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』( 公式サイト )を観てきたよ。疲れたぁ」 「座っていただけじゃないですか」 「体力的にはそうだけれど、精神的に疲れるよ、あれは」 「確かにテレビアニメもそうでしたね」 「特に序盤。危うさ・脆さ・儚さがひしひしと感じられて辛かったよ」 「クライマックスじゃないんですか?」 「クライマックスはクライマックスで衝撃だけれど、瞬間だから。序盤の息の苦しさとはまた別の感覚。ただ、結末はどう解釈したらいいんだろう? 色々と可能性は考えられるけれど」 「続編は作られるんでしょうか?」 「どうなんだろ。あれで終わっても、それはそれで良い気もするけれど。ともあれ、マミさんの活躍が見られてよかった。戦闘シーンはガン=カタっぽくて格好良かったし」 「やっぱりマミられるんですか?」 「内緒。そう言えば、ガン=カタが出てくる 『リベリオン』 も〈叛逆〉って意味だ」

Bad Sin

「『マギ シンドバッドの冒険1』を読んだよ」 「『マギ』のスピンアウトですか?」 「うん。若かりし頃のシンドバッドの物語。どこまで描かれるのかなぁ」 「まだまだ序盤みたいですね」 「うん。まだ金属器もゼロ。七海の王になるところまで行くのかなぁ。行って欲しいなぁ」

皇帝国の行程

「『マギ18, 19』を読んだよ。一気に盛り上がってきたね!!」 「19の表紙は、アリババさんですね。ついに全身魔装ですか」 「うん。でも、ちょっと残念なことになってた」 「アリババさんの扱い、ときどき酷いですよね 「モルさんも最近出番ないしなぁ……。3人組での活躍がそろそろ見たいよ」

ジャジャジャジャーンゴ

映画『ジャンゴ つながれざる者 (原題:Django Unchained)』を観た。 この映画は、クエンティン・タランティーノ監督の西部劇。タランティーノ監督と西部劇と言えば、『スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ』を思い出す。こちらでは、監督ではなく、役者としての出演だったけれど。共通項の「ジャンゴ」が気になって、検索してみたら『続・荒野の用心棒』の原題が"Django"とのこと。他の西部劇へのオマージュもあるみたい。 西部劇だから、物語に難しいところはない。特徴は、主人公が元黒人奴隷だということ。前作に続いて、歴史上で迫害されてきた存在が、反撃している。 『イングロリアス・バスターズ』 では、ナチスに復讐するユダヤ人。この作品では白人に復讐する黒人奴隷。 痛快で面白かった。主人公ジャンゴは格好良かったし、彼と共に旅するドクター・シュルツもいいキャラクタだった。真面目に黒人問題を考えたりし始めると、どんどん深刻になれるのだろうけれど、あまり深く考えず楽しむこともできるのは、いいことだ。

双眼

『眼球堂の殺人 ~The Book~』、『双孔堂の殺人 ~Double Torus~』を読んだ。キッカケは、1作目の帯の推薦文。森博嗣さんが書いていたので、手に取ってみた。 このシリーズは、数学者十和田只人が探偵役のミステリィ。数学者の考え方が(誇張はされているにしろ)面白い。自分も同じ方向に考えたりすることがあったりして、理系の端くれなんだなと再認識できる。 ミステリィとして面白かったのは1作目だけれど、十和田が面白かったのは2作目の方。実際にこう振る舞うかどうかは別として、自分も可能性レベルでは彼の最初の結論を想像すると思う。 でも、多くの人はそうは考えないように思う。そう考えると言うことは、自己同一性が放棄することだから。作話でも何でもして、自己同一性と整合する解釈を、主張するんじゃないだろうか。それが、他者の認識と整合しないとしても。

いずれ狼 - ウルヴァリン: SAMURAI

『ウルヴァリン: SAMURAI (原題: The Wolverine)』を観た。 やっぱり日本がどこか変。でも、そこが面白い。『ニンジャ・スレイヤー』しかり『サムライ・レンズマン』しかり。ファンタジーとして観られるからかな。 ただ、そのせいで真面目な物語と落差が激しい。その結果、物語の方にあまり入り込めなかった。残念。不死身のウルヴァリンンが抱える悩みが描かれていて、面白そうなテーマではあったのだけれど。 あと、物語の都合上、ミュータントの活躍が控え目だったのが残念。色んなミュータントの映像化も楽しみにしているシリーズなので。 シリーズ間の繋がりと言えば、前作 『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』 の引きが投げっぱなしだった。 続編 の話あるので、そちらで回収されるんだろうか。 でも本作の引きは、 『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』 に繋がりそうだった。楽しみだなぁ。

もんはーん(クエストに出発しています)

「や」 「お久しぶりです。 9月14日 以来の約一ヶ月半以来の更新ですね」 「そうだね。Monster Hunter 4の発売日以来の更新だね」 「理由がよく分りました」 「エントリィも書かず、ツイートも前月比半分に減らし、専念した甲斐あって、ハンターランクも100を越え、村クエ・集会所クエもオールクリアできたよ!!」 「…………」 「は、は、は。ギルクエとか闘技大会とか勲章集めとか、まだまだ遊べそうだけれど、本の感想なんかぼちぼち更新していくよ」 「お願いしますよ」