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6月, 2011の投稿を表示しています

サーカスを探す

『サーカス象に水を』 を読んだ。 本書では二つの時間軸上の物語が交互に進んでいく。 一つは、九十歳もしくは九十三歳の老人の物語。 もう一つは、その老人がまだ若かりし頃、サーカスで過ごした時の物語。 最初は、二つ目の時間軸、『星条旗よ永遠なれ』が鳴り響く中、サーカスから動物たちが脱走しているところから始まる。 『星条旗よ永遠なれ』が非常警報を意味している。 そのことは本書でももちろん振れられているけれど、奇遇にも、最近知ったばかりのことだったので驚いた。 『航路』 ( 感想 )で災害マニアのメイジーが、サーカスで起こった災害について蕩々と解説してくれていたおかげだ。 さらにメイジーはその災害のことを「ハートフォードのサーカス火事」と呼んでいるのだけれど、思いがけずに本書でそのサーカスの名前を知った。 そのサーカスの名前は〈リングリング〉だ。 本書では、その災害は「〈リングリング〉のハートフォードでの大火災」と表現されている。 調べてみると、この災害はこの災害でドラマがあって面白い。 それはさておき、本書は本書で楽しかった。 ミステリあり、冒険譚あり、恋愛あり、おまけに老人の愚痴・癇癪もある。 盛りだくさんでいて、しっかりとまとまっている。

ウージー

『されど罪人は竜と踊る 10』 を読んだ。 本巻は9巻の続き。 そして9巻から始まった物語は、本巻では終わっていない。 『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』 の 感想 にも書いたけれど、終わると思っていたのが終わらないと、欲求不満が。 もっとも本巻で終わるなんて話は、明示的にも暗黙的にも聞いてなかったので思い込みなのだけれど。 この終わらなさが、いつまでも煮え切らない主人公ガユスみたい。 そう考えると、ちょっと面白い気分になれる。

流れる慣れる枯れる

『航路』 を読んだ。 これまでに読んだ同著者の作品は、次の3冊。 これまでで、もっとも引き込まれた。 『犬は勘定に入れません』 ( 感想 ) 『マーブル・アーチの風』 ( 感想 ) 『最後のウィネベーゴ』 ( 感想 ) 本書のテーマは臨死体験。 と言っても、いわゆるスピリチュアルではない。 問題は、その医学的な意味だ。 舞台は病院で、主人公は認知心理学者ジョアンナと神経内科医リチャード。 彼女たち協力してそれぞれの専門領域から臨死体験にアプローチしていく。 小説だからもちろん架空の設定はあるのだけれど、引き出された結論はスピリチュアルとは無縁だ。 でも、だからと言って、無味乾燥でもない。 この匙加減は、素敵だと思う。 このように臨死体験を題材にしたSFとも読めるけれど、本書は登場人物も鮮明な印象を与えてくれる。 中でも、入院患者のメイジーが愛らしい。 心臓を患っていて、災害マニアで、訪問者を引き留めては困らせるけれど、とても。 結末も素敵だった。 これ以上ないんじゃないだろうか、と思う。 二段組みかつ上下巻構成とボリュームは多かったけれど、結末に向けて収束し始めたらなかなか閉じられなくなって、あっという間に読みきってしまった。

ダークサイドセット

「TRANSFORMERS United の ダークサイドオプティマスプライム&ダークサイドメガトロン を買った。 ダークサイドというわけで、オプティマスプライムもディセプティコンマーク。 しかし、メガトロンは最初からダークサイドじゃないんだろうか」 「『メガトロンの狂気の影が個となり歩き出した』のがダークサイドメガトロンらしいですよ。リンク先に書いてあるじゃないですか」 「Capcomのヴァンパイアシリーズで例えると、モリガン・アーンスランドの魔力がリリスになったようなものか」 「分かりにくい上に古いです」 「で、こいつらが変形するとこうなる」 「パーツを増やしたり減らしたりしていないんですよね?」 「それどころか、武器を除けば、差し込む場所を換えたりすることもない。すごいなぁ。変形させていると、結構いい手慰みになる」

カエルを得るか

Schleich の Frog を買った。 これはこれで嫌いじゃないけれど、リンク先のサンプル写真とは随分違う。 こっちの方がいいな。 買ったのは、なんだかずんぐりしている。 ただ、どちらにしろ、アマガエルにしては色が淡い。 Rabbit, sitting は、サンプル写真通りのイメージ。 買ってはいないけれど、全体的にこういう毛並みのある動物の方が可愛い印象。 手頃で可愛いカエルのフィギュア、見かけないなぁ。

尻尾が硬い

昨日のハプルボッカに続き、 カプコンフィギュアビルダー スタンダードモデル モンスターハンター Vol.2 のジンオウガ(超帯電状態)。 もう1個買うことにしたら出た。と言うか出してもらった。 玩具コレクターの女子にジンオウガ欲しかったんだよね、と話したら、「私が出してあげる。」と数箱手に取り「はい。これジンオウガね。」と手渡された。 そのまま会計へ。 で、出たのが……。 なんと、ジンオウガ! 一発的中!!! あ……ありがとうございます。 何でも重さなどで分かるらしい。

捕獲成功

カプコンフィギュアビルダー スタンダードモデル モンスターハンター Vol.2 を買った。 写真はハプルボッカ。 台座が着いていて、突進している勇姿で飾れるけれど、 釣り上げられた時のつもりで、転がしてみた。 ハプルボッカと言えば、釣り上げ。 楽しくて、何回も釣り上げるためについ爆弾を大量に持ち込んでしまう。 最初は結構苦戦した。 砂に潜ってあちこち動き回るから、動きの遅いガンランスでは追うのが大変だし、下からの突き上げがたまにめくりになって、ガードできずごっそり持っていかれるのも辛い。 そう言えば、こいつの頭殻にはよく悩まされた。 チケットが揃ったから、MGS装備を生産しようと思ったら、頭殻がなくてできなかったのをよく覚えている。

Hey, Dude

Digitalismの "I Love You Dude" を聴いている。 本作は、2ndアルバム。デビューアルバムの "Idealism" からは実に4年振り。 前作と比べると、曲のバリエーションが豊かになっているように思う。 Sleepwalkerのような綺麗な曲から、Reepahbahnのようなダークな曲まで揃っている。 その分中毒性が弱くなっている嫌いはあるけれど、 アルバムとして起伏が出ていてこれはこれで。

Guess Who's Back?

Bad Meets Evilの "Hell: the Sequel" を聴いている。 Bad Meets Evilは、EminemとRoyce da 5'9''の二人組。 てっきり新コンビだと思っていたけれど、過去に一緒に活動していて、この名義でシングルも出していたみたい。 Eminemの2nadアルバム "Slim Shady LP" 収録の"Bad Meets Evil"でも一緒にラップしている。ただ、その曲の名義は、Bad Meets Evilじゃなくて、Eminem feat. Royce da 5'9''。 そう言えば、このアルバムのEminemは、最新の7thアルバム "Recovery" ( 感想 )より"Slim Shady LP"に雰囲気が近いような。 一周して帰ってきた印象。 アグレッシブでいい感じ。

切り返す

『魔法少女おりこ☆マギカ (2)』 を読んだ。 1巻( 感想 )よりずっと面白かった。 織莉子・キリカのペアが、ほむら・まどかのペアと対照的に描かれている。 過去に戻れるほむらに対し、未来を見られる織莉子。 一人を守るために犠牲を厭わないほむらに対し、たくさんの人を守るために少数の犠牲を選択する織莉子。 何も告げず魔法少女にさせまいとするほむらに対し、「例えどんな姿になっても」とキリカに告げる織莉子。 織莉子のこの判断基準は、父親の影響だろうか。 いろいろと妄想が膨らむいいスピンオフだと思う。

さわげワンサゲン

『バッカーノ!1932‐Summer―man in the killer』 を読んだ。 本書はアニメDVDの特典小説の文庫版。 特典小説そのままではく、加筆修正されているとのこと。 特典小説の文庫としての出版について、特典小説を持っていないので単純に嬉しいけれど、持っている人は色々と思うところはあるだろうな、と思う。 著者の考え方があとがきに書かれているけれど、「特典小説を持っているから本書は買わない」という人はこのあとがきを読む機会がないから、どうしたものかな、と余計な心配をしている。 それはさておき、そのあとがきによると、『バッカーノ!』シリーズは、あと3シーズンで一区切りとのこと。 沢山のキャラクタがいてみんな個性的なので、もっと続いて色んなキャラクタの活躍も読みたいれど、どういう結末を迎えるかも読みたいので、楽しみなような残念なような。

違約金

「うっかりtwitterのアイコンを描く契約をしてしまった」 「なんですか、うっかりって。八兵衛ですか」 「というわけで、『魔法少女まどかマギカ』より、なかなか契約しなかったまどかと契約を勝ち取ったキュゥべえ。 譲渡したものなので、サンプル扱いでアップ」 「ちゃんと描いたんですね。違約金は発生しなさそうで何よりです」 「ところで、ほむらが魔獣と戦っている世界のキュゥべえは、まどかとの契約に関する記憶を保持しているんだろうか。 それとも改変に巻き込まれて、その記憶は失ってしまうんだろうか。リーディング・シュタイナーの能力なさそうだし」 「それは別のアニメの設定です」 「フワハハハハハ、よくぞ見破った!! さすがは宿命の我が仇敵!!」 「面倒臭い……」 「話を戻そう。 少なくとも、改変前に改変されることを把握していたよね」 「あの描かれ方だと、改変前後でまどかさんの記憶を保っていたのはほむらさんだけじゃありませんか」 「だとしたら、皮肉な話だよなぁ。魔獣より魔女の方がエネルギー効率が高いととれる台詞があったけれど、魔法少女と魔女をプレイヤーとしたシステムを作ったがために、そのシステムが書き換えられてしまったのだから」 「しかも、多分ですけれどそれが理由で、あのエンディングにつながっていくんですよね」 「ほむらの容姿が変わっていないから、あれは近い未来の光景なんだろうなぁ」 「そうでしょうね。相手は魔獣でしたけれど、魔女のように結界を作っていたのでなければ、あれがあの未来の現実だったんじゃないでしょうか」 「うーん。あれで、果たして、誰がハッピーだったんだろうか」

ガンガンガンガンガンランス

「 Monster Hunter Portable 3rd (以下、MHP3) が発売されて、もう半年か」 「早いものですね」 「勲章もコンプリートしたし、称号も概ね揃ったし、あとは毎週配信されるイベントクエストをのんびりやるつもり」 「まだやるつもりですか」 「武器を変えると新鮮に遊べるもんで。最近はハンマーが面白い。スタンが取れるのが新鮮」 「メインに使っているガンランスには、スタンが取れる攻撃ありませんもんね」 「つい頭への攻撃を欲張って、被ダメージが増えてしまうのは、ご愛敬」 「防御力と回復に頼り過ぎです」 「今までガード主体で戦っていたから、回避できる間合いが掴めない」 「修行あるのみですね」 「でも、竜撃砲とフルバーストが恋しくて結局はガンランスに戻ってしまう」

サキランシー

Arctic Monkeysの "Suck It & See" を聴いている。 本作は、4枚目のスタジオアルバム。 全曲試聴キャンペーンで一通り聴いていたけれど、手元にCDを置いて聴くと何だか印象が違うのはどうしでだろう。 試聴のときよりずっと良く感じる。 Endowment Effect(所有効果、保有効果。要は、自分のものは良いものだ、と感じるバイアス)のせいかもしれない。 それを差し引いても、試聴時の自分の感想は当てにならない気がする。 John Fruscianteの "Empyrean" ( 感想 )も、試聴のときはそんなに惹かれなかった。 2ndアルバム"Favourite Worst Nightmare"の"Brianstorm"のようなキラーチューンがないのも、遠因だろう。 前作"Humbug"の"Crying Lightning"もそうだったけれど、本作から先行公開された"Brick by Brick"もそれほど派手さはない。 でも、通して聴くと何かいいな、と思う。

第7部完結

『STEEL BALL RUN 24』 を読んだ。 2004年に連載が始まり、7年をかけてジョジョ第7部ついに完結。 一巻前の23巻の感想で、「総決算のような印象」と書いたけれど、この24巻は再出発の印象。 総決算を終えて、異なるの方向性が描かれているように感じた。 例えば、ディオの最期が恒例の展開ではない。 確かに大統領の最期と同じでは芸がないけれど、意外と言えば意外。 今思えば、大統領で終わっていないところが、意外か。

社長さん

『特撮リボルテック アイアンマン MARK 6』 を買った。 3月発売だったのだけれど、買い忘れている間に売り切れてしまい、再販分が届いたのがつい2日前。 ボリューム感があるし、ディティールもしっかりしている。 ポーズもつけやすいので、かなり遊べる。 ところで、早く『Iron Man 3』やらないかなぁ、と思い調べてみたら、 アイアンマン2 - Wikipedia に色々書いてあった。 どうやらまだまだ先みたい。 この後、『Mighty Thor』、『Captain America』と続き、その次は『The Avengers』とのこと。 『Iron Man 3』はさらにその後で、2013年。