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とある設計の法則目録

9月に買った『Design rule index―デザイン、新・100の法則』をようやく読み終えた。

いつの間にか4ヶ月も経っていたことに驚く。
大概の本は買ってから1ヶ月も経たないうちに読み終えるので、こんなにかかるのは珍しい。
『[第2版]― デザイン、新・25+100の法則』が発売されたから、売り払って買い換えたいけれど、それを除けば手元に置いておきたい1冊。

リファレンスとして、とても使い易い。
まず、法則に網羅性があるように見える。色んな分野から集められている。
それから、各法則の説明は、見開き2ページとコンパクトにまとまっている。
さらに、同意語・出典・関連する他法則が記載されているから、関連情報を容易に引き出せる。

ちなみに出版社の書籍紹介によると第2版で追加された25の法則は下記の通り。
  1. 擬人化形状
  2. エリア・アラインメント(領域配列)
  3. バイオフィリア効果
  4. カテドラル効果
  5. 輪郭線バイアス
  6. 連合チームによるデザイン
  7. 希望線
  8. 凍結・逃走・闘争・放棄
  9. ホラー・ヴァキュイ(空間恐怖)
  10. 狩猟本能と養育本能
  11. 非注意性盲目
  12. MAYA段階
  13. NIH症候群(自前主義)
  14. ナッジ
  15. ペルソナ
  16. プライミング
  17. 命題密度
  18. 赤の効果
  19. ロゼッタ・ストーン
  20. 希少性
  21. スティッキー性
  22. 不気味の谷
  23. ヴェブレン効果
  24. 視空間での共鳴
  25. わび・さび
聞いたことがあるのは、13. NIH症候群(自前主義) 、15. ペルソナ、22. 不気味の谷、25. わび・さびの4つくらい。
やっぱり買い直そうかな……。

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