『テオ・ヤンセン展』( 特設サイト )を観てきた。 『テオ・ヤンセン:新たな生物の創造 | Video on TED.com』 で動画を見て気になっていたところに、 Make: Tokyo Meeting 06 で本展示の開催を知った。 それから、約2ヶ月。ようやく行けた。 巨大なビーストが動く様は、動画で見るより目の前で実物が動いているのを見る方が、ずっと映える。 ほぼ単一の素材で作られており、力学的な構造のみで動いているというのに驚いた。 エネルギー源は風。「風食動物」というビーストの別名は、これに由来する。 これらの制約はテオ・ヤンセンの生物の捉え方による。 本展示では、どのように捉えているかも説明されており、これはこれで面白かった。 例えば、ビーストが単一の素材から作られているのは、生物がタンパク質から構成されているのを反映しているらしい。。 それから、力学的な構造のみで動かしている理由は、ビーストを自律させるため。 元々コンピュータプログラムとして人工生命を表現していたけれど、それでは人為的に電力を供給し続ける必要がある。 プログラムを捨てて力学的な構造で表現するようになった他の理由を想像すると面白い。 自分は、環境の影響を受けられるようにしたかったんだと思う。 プログラムは閉じている。プログラム外の影響で変化したりはしない。 対照的に、生物は環境に開かれていて、環境からの影響で変化していく。 写真は風食動物の一体、"Animaris Siamesis"。 全長20~30メートルあり、風を溜め込み、水を避けて動く。 本展示で実際に動いているところを見られる。