答えなどない。相互参照があるだけだ。『コンサルタントの道具箱』では、これを「ウィーナーの図書館の法則」と読んでいる。
実際に、国語辞典で相互参照が循環していたことがあったことを思い出す。
具体的な単語は忘れたけれど、"A"を引くと、「Bのこと」とあったので、"B"を引いたら、「Aのこと」と書いてあった。
まず、答えがない問いがあるということを、認識する必要がある。
そうしなければ、相互参照を辿って循環し続けることになる。
では、答えがない問いがあるとして、どうやって疑問に対処すべきだろうか。
いくつか方法はあるけれど、その一つが手持ちの材料から結論を出すことだと思う。
その結論が正解である必要はない(そもそも答えがないので、正解かどうか判定できない)。
ただし、結論と結論を導いたプロセスが評価可能である必要はある。
そうでなければ、結論を修正できない。
修正できない結論は、建設的な議論を生まない。
『材料は揃っている』で書いたことにも通じる。