『黄昏のブッシャリオン』を読んだ。
自称するジャンルは徳パンクSF。徳エネルギーの発明によりエネルギー問題が解決し、不朽の反映が約束されたかに見えたけれど、まさにその徳エネルギーにより半壊したあと――アフター徳カリプスの世界が舞台。
仏教用語が散りばめられた設定がおもしろい。たとえば徳エネルギー。これは徳によりマニタービンを回転させることで得られるエネルギーとのこと。なるほどマニ車を回転させれば徳を積めるのだから、反対に徳から回転による運動エネルギーを取り出せるのも道理である。
得度兵器タイプ・ブッダなんかも出てきて、『ブライトライツ・ホーリーランド』の重機動如来<毘盧舎那>を彷彿とさせる。あと仏教に限らないなら『地獄とは神の不在なり』と似た空気感がある。こちらは日常的に神が降臨してきて、人的・物的被害ももたらしていく(なお保険が利かない)。
設定は文句なしにおもしろいのだけれど、物語がやや物足りない。主要登場人物の顔見せの色が濃いので、続きが気になるところ。
Twitter版 → カクヨム版 → 書籍版という順番で公開されていて自分は書籍版を読んだのだけれど、カクヨム版を見るともう第六部まで完結している。書籍版はようやく第一部が出たところだというのに。
自称するジャンルは徳パンクSF。徳エネルギーの発明によりエネルギー問題が解決し、不朽の反映が約束されたかに見えたけれど、まさにその徳エネルギーにより半壊したあと――アフター徳カリプスの世界が舞台。
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仏教用語が散りばめられた設定がおもしろい。たとえば徳エネルギー。これは徳によりマニタービンを回転させることで得られるエネルギーとのこと。なるほどマニ車を回転させれば徳を積めるのだから、反対に徳から回転による運動エネルギーを取り出せるのも道理である。
得度兵器タイプ・ブッダなんかも出てきて、『ブライトライツ・ホーリーランド』の重機動如来<毘盧舎那>を彷彿とさせる。あと仏教に限らないなら『地獄とは神の不在なり』と似た空気感がある。こちらは日常的に神が降臨してきて、人的・物的被害ももたらしていく(なお保険が利かない)。
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設定は文句なしにおもしろいのだけれど、物語がやや物足りない。主要登場人物の顔見せの色が濃いので、続きが気になるところ。
Twitter版 → カクヨム版 → 書籍版という順番で公開されていて自分は書籍版を読んだのだけれど、カクヨム版を見るともう第六部まで完結している。書籍版はようやく第一部が出たところだというのに。