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1月, 2015の投稿を表示しています

Drei Hunde - オイレンシュピーゲル壱

『【合本版】オイレンシュピーゲル 全4巻』を読んでいる。『壱 Black&Red&White』を読み終わったところ。 壱は3話構成。主役の3人の少女それぞれにフォーカスした話だった。ライトノベルというには色々とヘビィ。『マルドゥック・スクランブル』ほどではないけれど。 世界観だったり台詞回しだったり、あちこちで皮肉が利いているのがいい。 プリンチップ社のエージェント、リヒャルト・トラクルとの戦いはまだまだこれからかな。それとも続編『スプライトシュピーゲル』や『テスタメントシュピーゲル』にまで引っ張るのかな。

Line to Line - Linuxシステム[実践]入門

『Linuxシステム[実践]入門』を読んだ。 『はじめてUNIXで仕事をする人が読む本』 が広く浅かったので、シェルスクリプト周りをもう少し掘り下げたくて。 シェルスクリプトに関して言えば、この本も割とあっさりしていた。『はじめてUNIXで仕事をする人が読む本』に比べたら詳細だけれど、分量はほんの40ページくらい。 そんなに難しいことをしたいわけじゃなくて、文法や特殊パラメータなんかをざっと眺めたかったくらいなので、ちょうどよかった。これ以上は実際に書きながら必要に応じて調べることにしよう。もう一声欲しい気もしているけれど、調べ出したら切りがないし、急に玄人になれるわけでもないんだから。ただ、コマンド実行例のスペースが変に広かったりして、読み辛いのが玉に瑕。Kindleの組版の問題? この本の良いところは、ディレクトリ階層(FHS: Filesystem Hierarcy Standard) や各種の設定のまとまった解説が揃っているところだと思う。粒度の小さいTIPSは、沢山の人がWebで公開してくれているけれど、こうして広範な設定が整理の上で公開されているのは見つからないので。 ちなみに目次はこの通り。 第1章 Linuxの基礎知識 第2章 シェル 第3章 Linuxカーネル 第4章 X Window System 第5章 スクリプトとシステム設定ファイル 第6章 アプリケーションサーバ 第7章 システム管理 第8章 認証 今のところ縁遠い話が多くて、斜め読みで済ませてしまったけれど、何かの機会に触ることがあったら、まずこの本のことを思い出そう。各種設定ファイルの各行の解説があるから、何を押さえないといけないか知るのに役立てられそう。 あ、Apacheの設定は、自分の理解が浅薄だったことが思い知らされて、面白かった(ApacheをインストールしたのはLinuxじゃなくてWindowsだったけれど)。

Guru Unix - はじめてUNIXで仕事をする人が読む本

『はじめてUNIXで仕事をする人が読む本』を読んだ。表紙の仙人はグルだろうか。 昔、ちょこっと触ったきりでもうずっと触っていなかったところに、Unix/LinuxにSSHでログインして操作する必要に迫られて。すっかりGUIに慣れきってしまっていて、教習所の外ではオートマしか運転していないのに、マニュアルを運転させられている気分。 カバーしている範囲は、浅く広い。次の三部構成になっていて、UNIXの基本コマンドからバージョン管理にソフトウェアライセンス、ネットワークプロトコルまでカバーしている。 第1部 生活環境編 第2部 プログラミング環境編 第3部 ネットワーク技術編 自分にはUNIXの基礎が抜け落ちているので、第1部「生活環境編」が有用だった。ちょこっと触っていたときでさえ付け焼き刃だったので、こうしてまとまっているのを読むと、断片化していた経験が落ち着くところに落ち着く感覚がする。 内容はとても硬派だった。ちょっと低レイヤ過ぎやしないかと思ったくらい。3.2「限定された環境でのファイル編集」なんて、自分には使う機会がなさそう(だし、そうあって欲しい。コマンドを吹っ飛ばしてしまって、lsやcat、エディタが使えない状況になんて陥りたくない)。 とは言え、浅いことには違いないので、もう少し詳しく掘り下げたい。『Linuxシステム[実践]入門』を読んでみようかな。検索しては感想を読んでいたら、 書籍購入:『はじめてUNIXで仕事をする人が読む本』 - 新・日々録 by TRASH BOX@Eel で薦められていた。でも、目次を見る限り、自分にはオーバースペックに見えて躊躇ってもいる。 第2部、第3部はUNIXに限った話ではないし、既知の内容が多かったし必要に迫られているわけではないので、斜め読み。でも、 取っ掛かりを網羅したUNIX入門書 - L'eclat des jours(2014-03-23) を読むと、少し浅はかだったかな、と思う。

Quantative and Qualitative - 社会調査法入門

『社会調査法入門』のI部「社会調査の方法について考える」と、II部「調査データから何がわかるか」の第14章「質的な研究とはどういうものか」を読んだ。 I部は第1~9章で、第1~3章には「社会調査の意義・目的・手順の基本的な考え方」、第4~8章には「調査の企画からデータファイル作成までの狭義の社会調査法」について書かれている。II部の第14章に書かれているのは「質的な研究の方法」。残りの章は「調査データの基本的な統計分析の方法」について。 調査のイロハについてしっかり学んでいないことが気になっていた上に、統計に偏り過ぎているという自覚症状を感じ始めたので、基礎的な概論について読んだ上で質的研究に目を向けてみようと思った次第。先日読んだ、 『組織パターン』 が質的研究の成果だったのも影響していると思う。 I部第1~3章で印象的だったのは、意義があれば個別事例の調査でも価値があること。 「代表性ではなく適切さ」 「重要なのは事例の意義ではなくて,研究の意義だ」 統計的研究に重心があると、調査と聞くとデータセットを作ることだと思ってしまうけれど、違う世界があることが分かってよかった。 第I部第4~8章は、調査プロセスの話。これまでの自分のプロセスの反省点は、プリ・テストやコードブックの作成が端折られがちだった点。やっぱり基本に則ってきっちりやるべきだ、と改めて確信した。何度端折って後悔したことか。 II部第14章は、ちょっと食い足りなかった。さすがにI部での記載よりは詳細だったけれど、質的研究についてカバーするのに1章分の紙幅では明らかに足りていない。「文献紹介」に、 最もいい勉強法は優れた質的な建久を読むことだろう とあるので、こういう視点で『組織パターン』を読み返してみようかな。 読んだ範囲で振り返ると、本書は統計的研究も質的研究もカバーしていて、いずれにも好意的だったのが印象的だった。大事なのは、調査手段ではなくて、研究の目的や成果。頭ではそう分かっていても、つい道具を使う楽しさに耽ってしまう。だから、たまにこうして基本に立ち戻ると、背筋が伸びる思いがする。 「研究者はみずからの探求がめざしていることが同時にほかの人々にとっても探求する意義のあることになっているだろうかということを、常にみずからに問いかけ続けるべき」

騒々しい創造し想像 - マギ24

『マギ24』を読んだ。22巻から始まったアルマトラン編が、単行本3冊を費やしてようやく完結。 最初は早く本編に戻って欲しいと思っていたけれど、こういう形でアルマトランが終わってしまうともの悲しい。あそこに希望はなかったのかな。 次巻からは本編再開。王はどう動くのかな。そして、ちっとも貫禄がでないアリババ君はどう出るのか。

Progress - Ingress

「 Ingressを始めて 約1ヶ月。 ついにLevel8到達!! 」 「おめでとうございます。意外と早かったですね」 「レベルアップとともに必要なAPも多くなるけれど、AP稼ぎもしやすくなってな。ちなみにここまでがチュートリアルらしいよ?」 「長過ぎません?」 「モンハンもスタッフロールを見てからが本編って言うし」 「そう言えば、先日やっと オオナズチに小冠がついた って言っていましたね」 「それでミニチュアマスタークラウンの勲章ゲットして、やっと勲章コンプできたよ。オオナズチの小冠だけで10日くらいかかった」 「 勲章が残り1個になったとき から考えると1ヶ月半くらいですね」 「それはそれとして。話をIngressに戻すとこれからはどうするんですか?」 「あんまり変わらないかなぁ。普段の活動範囲は敵ポータルが多いから、HACKで武器を集めて再構築が大変そうなポータルを奪いに行く」 「でも、そういうポータルは防御が硬いから武器も沢山いるし、奪ってもすぐ奪い返されちゃいません?」 「うん。でもほら、そういうポータルはきっと奪われるなんて考えていないから、きっと相手ビックリさせられるやん。それを想像するのが楽しくて」 「嫌がらせですか。ラッド・ルッソさんですか」 「相手の嫌がることをするの、対戦では当然だと思うよ?」 「圧勝しているのが気持ちいいっていう人もいると思いますよ」 「えー、仲良くケンカしようぜ。ポータル奪ったり奪われたりしようよー」 「少佐ですか」 「しかし、おかげでGuardianのメダルはおろか、Max Time Portal Heldがいまだに0だ。200以上のPortalをCaptureしているのに」 「奪ったポータル、1日も保ったことないじゃないですか……」 「LinkとControl Fieldを壊せているから気にしない気にしない」

ゆらゆらビシビシ - 劇場版PSYCHO-PASS

『劇場版PSYCHO-PASS』 を観てきた。 1期の結末だった。2期との絡みは少ない。2期で出番がなかった狡噛さんが活躍していたのが嬉しい。あと、EDテーマが1期の『名前のない怪物』なのが心憎かった 少し調べたら、もともとそういう狙いだったみたい。最初の段階で「1期でやり残したことをフォローする形でやろう」という話があったみたい [1] 。さらに、脚本も劇場版の方が先に仕上がったとのこと [2] 。そりゃ2期との絡みも少なくなる。 面白かったけれど、牧島や鹿矛囲のような敵がいなかったのが残念。その分シビュラが際だってはいただけれど。 [1] 「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス」特集、虚淵玄×深見真の脚本家対談 (1/4) - コミックナタリー Power Push [2] 虚淵玄:沖縄で「サイコパス」の情報ポロリ 「脚本は上がっている」 - MANTANWEB(まんたんウェブ)

ベアパンク - BE@RBRICK Series 29

BE@RBRICK Series 29 を4つ買ってみた。出たのはBASIC (C)、Jelly Bean (炭酸水)、Cute (にゃんちゅう)、Artist裏 (Sex Pistols)。 思いがけずArtist裏が出たのが嬉しい。蓄光塗装になっていて暗闇でぼんやり光るのが面白い。 他もどれも自分にとっては当たり。Cはまだ持っていないし、炭酸水は見た目も爽やかだし、にゃんちゅうはあのだみ声が懐かしい。

Lock'n Role - 組織パターン

『組織パターン』を読んだ。 まず、 『Team Geek』 を読んだ時と、同じ思いが浮かんだ。コンパイラ相手の方が人間相手より気楽だ。 一方で、なんやかやあった現在では、当時よりは人間系の課題に対して興味が持てるようになっている。人間系の問題がネックになるし、少なくとも自分が扱っている範囲ではこちらの方が解決に時間がかかる。 人間系を扱っているというだけで『Team Geek』を引き合いに出したけれど、テーマは違う。『Team Geek』がチームのメンバ個人としての振る舞いにフォーカスしているの対して、『組織パターン』はチームに現れるロール(役割)にフォーカスしている。 新鮮だったのが、ロールの方がプロセスより安定しているという指摘。標準化というとプロセスが定番だけれど、確かに指摘通りプロセスはよく組み変えられる。そんな不安定なプロセスを頼りにしていると、混乱が治まらない( そう言えばオブジェクト指向でも、安定しているものに依存するべきという〈安定依存の原則 Stable-dependencies principle (SDP)〉があったっけ)。 で、代わりにロールに着目してパターンをカタログ化したのが本書。どんなパターンがあるかざっと眺めたので、どっから取りかかるか考えないと。

ゆっゆっゆ、ゆがみっつ - ゆゆ式1~5

「『ゆゆ式』の1~5をKindleでまとめ読み」 「まとめ買いですか。おっとなー」 「何かいらっと来るな。怒っていい?」 「これくらいで怒るなんて大人げないですよ」 「怒ってもいいことないのに、どうして怒りは湧いてくるんだろうねぇ。脳天気に生きていたいわ」 「この3人みたいに?」 「みんな、案外と真面目というか真剣というか本気というか、とにかくそういう思いがあった上でこの感じじゃない?」

栞子さんと偏屈な読者たち- ビブリア古書堂の事件手帖 (6)

『ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~』を読んだ。 5巻 に引き続き栞子さんが可愛らしい。でも、今回の表紙では濃紺のワンピースで落ち着いた雰囲気を見せている。これまでの表紙では、いつも白い服だったので新鮮。 この表紙の暗さは、内容を反映した配色なのかな。事件の解決によって明るみに出された秘密が、これまでになくドロドロしている。この鬱屈とした雰囲気が、続刊で晴らされるといいな。 続刊と言えば、あとがきによると次巻か次々巻で完結とのこと。ハッピーエンドになるかな? なるにしても、その前にきっと山場を迎え、大きな谷が口を開けていそうだから、心の準備をしておかないと。

ハグハグ - ベイマックス

映画『ベイマックス (原題: "Big Hero 6")』を観てきた。 予告編の印象とは裏腹に爽快な映画だった。 予告編では、兄タダシを亡くした主人公ヒロとタダシが遺したロボットのベイマックスの交流に焦点が当たっていて、ヒューマンドラマのようだった。でも、蓋を開けてみれば、ヒロとタダシと同研究室のメンバがベイマックスと協力して強大な敵と戦うアクションヒーローものだった。 観終わって原題を調べたら、そのまんま"Hero"とあるし、アメリカ版の予告編にはアクションシーンも入っているから、マーケティングの方向性が違うんだろう。 日本版の予告編ではヒロとベイマックスの出会いがピックアップされている。紹介文も「優しすぎるロボットと最愛の兄を失った少年ヒロの絆を描いた感動のアドベンチャー」と、ベイマックスとヒロの関係をアピールしている。 こちらはアメリカ版の予告編。コメディ部分とアクション部分が交互に現れる。紹介文にアピール文は見あたらない。 どちらのサムネイルでも、ベイマックスがヒロを抱きしめているところなのが面白い。シチュエーションは対称的だけれど。 さらに調べて見たら、相当に手直しされてはいるようだけれど、原作はマーベルコミック。そう言えば、ディズニーはマーベルを買収していたんだった(ちなみに、マーベル映画ということで、やっぱりあの人 も出てくる)。 どちらの要素も入っているから、嘘ではないのだけれど7:3くらいでアクション要素の比率が勝っているので、日本版の予告編で惹かれて観に行った人はがっかりしやしないか。という余計な心配をしてしまう。 自分はアクションの方が好きだから満足。あと、アメリカンな日本な雰囲気が大の好み。

エイミーの意味 - ゴーン・ガール

映画 『ゴーン・ガール (原題 "Gone Girl")』 を観てきた。『セブン』や『パニック・ルーム』、 『ドラゴン・タトゥーの女』 のデヴィッド・フィンチャー監督作品。『ドラゴン・タトゥーの女』同様、音楽を Nine Inch Nails のTrent Reznorが担当している。 下手なホラーよりよほどホラーだった。どうホラーだったか書くとネタバレになりそうなので書かない。 少し調べてみたら、原作小説があって、さらにその小説がモチーフにした現実の事件があったみたい。背筋が凍る。 印象的だったのは、失踪した女性エイミーを演じた女性の演技。特に最初と最後に大写しになる微笑。

こひなDE福笑い

「笑う門には福来たる。ということで『繰繰れ!コックリさん』からこひなちゃんで福笑いを作ってみたよ」 「正解が見えない……」 「年越しそばはカプ麺に限るのです」 「聞いちゃいないですね」 「何はともあれ、昨年はお世話になりました。今年もよろしくお願いいたします。」 「よろしくお願いいたしまーす」