『読書の歴史―あるいは読者の歴史』を読んだ。
本書で、真夜中に布団に包まれて本を読めることが、つい最近のことでそれがいかに幸運なことか思い知った。
まず、黙読がヨーロッパで一般的になったのは、10世紀になってからのこと。
それから、本が大量印刷されるようになったのは、15世紀。
最後に、電気照明が普及したのは、19世紀。
どんな本を読んでも魔女裁判にかけられたりしないし、基本的には焚書もない(と思いたい)。
ところで、今後は電子書籍の普及が進んでいくのだろうか。
前々から気にはなっているのだけれど、iPadやKindleはもちろんスマートフォンさえ持っていないので、まだ実感が湧かない。
本書9章「一人で読むこと」や『プルーストとイカ』(感想)にあったハイパーリンクが読みに与える影響を考えると、今自分が読書だと思っている体験の一部は、電子書籍では味わえないのではないか、という予感がある。
ハイパーリンクも要らない。
ソーシャルな機能も要らない。
シェアもしたくない。
ただただ、本に没入したいだけ、というときがある。
本書で、真夜中に布団に包まれて本を読めることが、つい最近のことでそれがいかに幸運なことか思い知った。
まず、黙読がヨーロッパで一般的になったのは、10世紀になってからのこと。
それから、本が大量印刷されるようになったのは、15世紀。
最後に、電気照明が普及したのは、19世紀。
どんな本を読んでも魔女裁判にかけられたりしないし、基本的には焚書もない(と思いたい)。
ところで、今後は電子書籍の普及が進んでいくのだろうか。
前々から気にはなっているのだけれど、iPadやKindleはもちろんスマートフォンさえ持っていないので、まだ実感が湧かない。
本書9章「一人で読むこと」や『プルーストとイカ』(感想)にあったハイパーリンクが読みに与える影響を考えると、今自分が読書だと思っている体験の一部は、電子書籍では味わえないのではないか、という予感がある。
ハイパーリンクも要らない。
ソーシャルな機能も要らない。
シェアもしたくない。
ただただ、本に没入したいだけ、というときがある。